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《18》
「いや、今小野部が女子に囲まれて、赤裸々な告白してたからさ」
「はぁ…?」
諏訪の言葉に良次が聞き返す。
「大和じゃなく自分が掘られる方だみたいな説明してたから、てっきり折原も掘られてきたのかと…」
「え…?小野部何してんの?」
優が完全に引いた顔をしている。
「俺は男は利久だけだ。それにこんな馬鹿は頼まれても御免だな」
「悪かったな…!俺だってお前みたいなキッツい美人はお断り…。つうか、何で俺にまで被害が及んでるんだよ!謝れよ!」
キレる優を、良次は軽く鼻で笑い飛ばした。
「てか、大和は今まで猫被ってた訳だ?俺らの事騙してた訳?」
不意の御子柴の言葉に、その場の空気がぴりつく。
だが、そんな空気等ものともせず良次はニヤリと笑った。
「何の為に俺が今まで親切面して優等生してたと思ってんだよ」
「……え?」
「全校生徒の弱みや秘密は把握してるからな。今後は俺に従って貰う」
「………お前、本当に腹黒いよな」
優が呆れた様に呟いた。
「あれー?御子柴何で泣いてんだ?」
「相当な弱みを握られてるな、あれは…」
急に泣き出した御子柴を金田と諏訪が哀れんだ目で見ていた。
王子様が、王様にレベルアップしました。
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