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《28》

「今から?」 家に帰ってきて、そのまま眠ってしまって、一体今が何時なのか分からずに、時計を見る。 時間は20時を過ぎていた。 窓を見れば、もう既に日は落ちて、外は暗かった。 「えっと、流石に今からは…」 遅いから、明日では駄目かと切り出そうとした時だった。 『実は、今、お姫様の家の前まで来てるんだよね』 「え!?」 志水の言葉に驚いて、玄関に走る。 まさかとは思いつつ、玄関のドアを開けると、そこには志水が立っていた。 「志水!?」 困った様な笑顔を浮かべている志水に、慌てて駆け寄る。 一体、いつから家の前に居たんだろうか。 「やぁ、お姫様」 「志水!お前、一体いつから…」 言いかけて、まさか俺が慌てて帰った時からここにいるのではないかと焦る。 そんな俺の焦りに気づいたのか、志水は首を横に振る。 「あ!いや、一旦家には帰ったんだけどね、お姫様の様子が気になって…」 志水の言葉に、俺はほっと胸を撫で下ろした。

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