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雨降ってなんとやら《2》

「マジでお前ら何してんだよ…」  帰宅途中、偶然相原に出くわし、心底呆れた顔で言われた時には、消えてしまいたかった。 相原の視線の先は、しっかりと繋がれた俺と良次の手に縫い付けられていた。 相原の口元がヒクついている。 多分、言いたい事は色々あるんだろうけど、良次の手前、その色々を飲み込んだ様だった。 「…今日、いつもんトコ集合な」 相原が要件だけを良次に耳打ちする。 その際に、俺の事をチロリと睨む。 「そこのオカマ野郎も連れてくるかどうかは知らねぇけどな、まぁ、来てもどうせ野蛮な喧嘩の話し合いなんざ興味もねぇだろーがなぁ?」 明らかに邪魔だとでも言いたげな相原に、良次の眉間に皺が寄る。 「お前、今度利久の事オカマって言いやがったら、今後小野部様って呼ばすからな」 「……すみませんでした」 「いや、良次、それは俺も勘弁してくれ…」 上級生に様づけで呼ばれるなんて、地獄過ぎる。 というか、気にする所はそこなのか…? 俺はがっくりと項垂れた。

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