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《2》

メビウスの集会に参加すると言った俺は、メビウスの拠点の廃墟の一室に案内された。 外から見れば、人が近寄りがたい雰囲気に見えた廃墟の中は、所々修繕されていて、古そうではあるが家具なんかまで運び込まれていた。 高校生の溜まり場には十分すぎる設備だった。 その一番奥の部屋が、良次が使っている部屋なのだと、案内されながら教えてもらった。 案内された部屋には、ソファやベットまで置いてあって、秘密基地めいたソレに、ちょっとテンションが上がってしまった。 小さいながら、冷蔵庫やテレビなんかまで置いてある所を見ると、電気まで通っているらしい。 最初こそ、物珍しさにキョロキョロと周りを見回したり、ウロウロしていたが、時間が経つにつれ落ち着いてくる。 落ち着けば、徐々に佐久間に会う事を思い出して、緊張してきていた。 ソファに座って、俯いて息を吐く。 そんな俺の様子を見て、良次が俺の隣りに腰かけた。 「利久、無理しなくて良いんだよ?」 「無理、してねぇ」 低く、唸るように呟けば、良次が困った様に笑う。 「正直、俺も佐久間が退院してから会うのは初めてだし、怪我もまだ完治してないだろうしな。…俺は、利久と佐久間を会わせるのは、佐久間の怪我が治ってからで良いんじゃねぇかと思ってる。怪我してる時は、殺気立ったり、苛立ったりするもんだしな。まぁ、心配しなくても、利久に手出しさせるつもりはないけど」 「…………うん」 「…何で、急に行く気になったのか聞いていい?」 「…………ってぇ」 「……うん?」 「ちゃんと、本人に、怪我させてごめんなさいって、謝りてぇ」 俺の言葉に、良次が瞬きを繰り返す。 「じゃねぇと、申し訳なくて、良次のグループに居られねぇよ」 その、佐久間ってやつにも、良次にも、相原にもみんなにも、申し訳ないと思ってる。 許して貰えるなんて思ってないし、俺の単なる自己満足だっていうのも分かってる。 だけど、どうしても、じっとしている事が出来なかった。

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