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《10》*
「お…れ、良次…が…、はっ、喜んでくれん、だったら、恥ずかしいのも…、はっ、はぁ、酷くされんのも、やじゃ…ねぇよ…」
上がる息の合間に見上げてそう言えば、良次が一瞬目を見開く。
「…ほんと、健気なヤツ」
そして、ちょっとだけ、嬉しそうに笑った。
「なんか…、此処でお前を押し倒してると
、小野部利久を捕まえてきて、無理矢理エロい事してるみたいな気になるな…」
いや、何のプレイなんだよ。
ていうか、小野部利久は俺だし。
「そ…、そういうのは、ちょっと…」
一瞬想像してしまって、真っ赤になった俺に、楽しそうに良次が笑う。
「ハハッ、口ではそう言ってるけど、満更じゃなさそうな顔してんじゃねぇか。最初に無理矢理した時も、可愛い声出して感じまくってたもんな、お前」
「…っ」
前言撤回。
やっぱり、恥ずかしいのは無理。
「あっ、ああぁ…!」
抗議しようと口を開いた瞬間、また後ろの気持ちいい所を擦られる。
ガクガクと脚が震える。
「ああぁあ…、あっ、ああっ、ひっ、あっ…やぁっ…、ぁ…」
「エッロ…」
「…………ぁ」
更に俺を追い詰めようとして前のめりになった良次の下半身が、俺の脚に当たった。
ズボン越しに触れた良次の股間も、固く熱く張り詰めていた。
俺を責めながら、良次も興奮しているんだ。
それに、またどうしようもない位、興奮してしまう。
「何だよ…、俺の勃起にまで興奮すんのかよ。心配しなくても、すぐ入れてやれるぐらいバキバキだから安心しろよ」
「…っ」
「好きだもんなぁ、ちんぽで中擦られんの」
耳に口づけられながら、低く囁かれて、ゾワゾワが止まらない。
やばい。
気持ちいい。気持ちいい。
良次の声も、俺の快感を簡単に引きずり出す。
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