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《41》

「マジかよ!ちょ、ちょっと俺、更衣室に寄ってから…!」 ズボンに着替えてから勇介の歌を聴きに行こうと思い、更衣室へ向かおうとすると、何故か女子にホールドされる。 「……へ?」 「何言ってんの!?そんなの間に合わないって!」 「用事なら、ライブの後にしたら良いじゃん!ほら早く!」 「…えー…………」 俺の意思は一体。 一刻も早く、こんな変質者みたいな格好をどうにかしたい。 だが、まさか、下着を履いていない事をクラスの女子に知られる訳にはいかはない。 バレたら最後、俺は明日から変態の汚名を着る事になってしまう。 何故下着を履いていないかの説明も、結局同じ結末が待っているだろう。 その為、俺はあー…とか、うー…とか言いながら、皆に促されるままに会場である体育館へ向かう。 正直、泣きたい…。 心の中で泣き言を言いながら、助けもせずにやついている良次を後で絶対に殴ってやると心に誓った。

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