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第4話
10年振りのキスは初めてした時よりも心が震えた。あの時はいきなりだったし、緊張もしたし、なにより恭平が知らない人みたいで怖かった。
今は精神的にも年齢的にも大人になっているので緊張よりも不思議な感情が押し寄せてきた。
もっと欲しいという感情。
恭平が手を離したので自然と彼の背中に両手を回す。
その瞬間、口内にぬるりとした感触。
一護の舌に何か絡んでくる。それが恭平の舌だって気付くのは直ぐだった。
クチュ……という音が耳に聞こえてきて髪を撫でられた。
暫くキスを繰り返して唇が離れた。
そして、互いに息が荒くなっているのに気付く。
「今回は逃げないんだな」
恭平は嬉しそうに一護の髪を撫でる。
「逃げれないだろ!ガッツリ掴んでた癖に」
「手を回してきたのに?」
そう言われて恭平の背中に両手を回していた事に気付く。
「これってもう待たなくていいって事だよな?」
「は?」
「舌入れても拒否しないどころか舌絡ませてきたし」
「し、してないし!」
恭平の指摘に一気に顔が赤くなる。
「したよ、気持ち良かった」
恭平はまた、一護の頬にキスをし、そのまま耳たぶを軽く噛む。
「やっ、」
つい、ツイだった。変な声が出た。
慌てて口を塞ぐが恭平がニヤリと笑ったので遅かったと思った。
恭平は起き上がると着ていた上着を脱ぎネクタイを外す。
「何やってんだよ!」
「我慢できんし、俺の息子もうギンギン」
「はっ?お前何言って」
「一護の息子もギンギンじゃんか」
恭平の手が一護の股間へと伸び、ギュッと掴まれた。
「ぎゃー!!」
何するんだコイツは!と抵抗。
「か、母ちゃんが下にいるんだぞ!」
「おばちゃんなら買い物いくって」
「なん……だとぉ」
やばい、ヤラレル!!キスはいいけど流石に用意もしてないのにセックスは。
「まてまて!俺に挿れる気か!」
「えっ?一護が挿れたいのか?」
恭平は真顔になる。
「ちが、用意しないといきなりはダメだろ!」
なんとか必死に止めようと言葉を発したが自分が何も言ったのか分かっていなかったのだ。
恭平がニヤリと笑った後に「へー、用意とか。それは色々と調べてるってわけだよな一護」と言ったので顔が一気に熱くなりパニックになった。
俺ってば何言ったんだあ!
「色々用意しなきゃなんないもんな」
ニヤニヤしながら上から見下ろされ一護は恥ずかしくて横を向く。
「10年待った甲斐があった訳だ」
恭平はそう言って一護の頭を撫でた。
「今日はフェラで勘弁してやるか」
「はあ?」
お前何言ってと言おうと思った時には穿いていたジーンズのボタンを外されファスナーを下ろしかけていた。
「あーー!ダメ!俺、空港でトイレ行ったし、臭いと思う」
慌てて手を止める。
「テンパてるのが分かるよ一護、でもつらいじゃんお互い」
確かにギンギンで恭平のも盛り上がっているのがわかる。
「でも、だめ!!」
「じゃあ、素股でいい」
「恭平、お前は盛りがきた犬かよ」
「そうだよ、お前相手に盛らない方がおかしいだろーがよ」
そういうと下着ごと一気にぬがされて下半身スッポンポンになってしまった。
「恭平!」
恥ずかしくて来ているシャツを伸ばして隠そうとする。
「お前、それ逆にそそるからな」
恭平も穿いているスラックスを下着ごと脱いだ。
「でか!!」
恭平のギンギンな息子は自分のより遥かに立派だった。
嘘だろ、それが……えっ?
「きょ、恭平タンマ……」
ジワジワと逃げようとするが両足をガシッと掴まれてあっという間に開かされた。
「恭平殺す!」
あられもない姿に一護は叫んだ。
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