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第12話 【R18】
side晴海
「ん…ふぅっ…」
くちゅくとゅと音がする。恥ずかしさからか酷く感じてしまう。
「あ、あっ…あん」
直樹の指がある場所を撫でるとガマン出来ない。身体が硬直し、反った背中にキスが落とされる。
「そんなに感じちゃうの?もっと気持ちよくしてあげる」
これ以上気持ちよくなったら自分はどうなるのか?
でも快楽に飲まれる心地よさには抗えない。
僕を快楽で包み込んでしまう直樹は幼馴染だ。
正確には直樹と凪は同い年だが二人には交流がほとんど無く、存在だけはお互いに知っている程度だ。
高校一年には見えない大人びた雰囲気は、程よく筋肉の付いた長身のせいなのか。切れ長の瞳や少し癖のある髪が汗でしっとりしている姿は男が見てもドキッとする。
直樹とこんなことをしていると知ったら、凪はどう思うだろうか?
怖い。この関係を凪に知られるのが。
「あっ」
いつの間にか三本に増やされていた指がずるりと抜ける。
空になったはずの場所に熱をもった楔が押し当てられるが期待とは裏腹にすりすりと表面的に擦られるだけ。
「…んっ、はぁぁんっっ…」
「ん?どうしたの?」
「だって…」
「だって、じゃないでしょ?」
「や…ん、っ…」
「嫌なの?」
焦れったい。早く熱い直樹自身をいれて欲しい。
ガマン出来ない。目に涙が溜まる。
「早く…入れて…」
「うん、おりこう」
ぐっと楔を打たれ全身が恍惚に支配されていく。
直樹を受け入れて、期待に腰を擦り付ける。
「あっ、あっ…」
後ろから直樹に突かれ、僕は快楽に身体を委ねた。
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