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第19話 【R18】
side凪
拓己のイク姿を見て、かつてない程に僕の中の雄は興奮状態になった。
「気持ち良かった?」
耳許で囁くように聞いた。
拓己が頷く。
「僕も拓己の中で気持ちよくなっていい?」
「…、」
同じように拓己は頷くが、ん?と意地悪に言ってみた。
……いいから…と、いつもとは違う恥ずかしそうな顔を見せる。
準備をして拓己に膝を抱えてもらう。
窪みにそっと僕自身を押し当て、時間をかけて挿入した。
「あ、はぁっ…」
拓己の目に涙の粒が光った。
ゆっくりと腰を動かす。拓己の右手が頭の脇に立てている僕の腕を掴んで離さない。
「あ、…ん…んっ…」
嬌声をあげる拓己は眉尻を下げ唇は薄く開いている。
しっとりと汗ばんだ肌は艶かしく自ら腰を揺らしはじめた。
気持ちいい。一人でするのとは全然違う。
脳から腰まで快感で痺れているようだ。
僕はラストスパートに向けて強く腰を打ちつけた。
動けない拓己を抱えてバスルームへ行き、二人でシャワーを浴びた。
拓己は僕と視線を合わせようとせず、終始俯いていた。
バスルームを出てからもお互い一言もしゃべらず、気まずさを残したまま、僕は家に帰った。
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