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第31話 【R18】

side凪 腰を打ち付けながら拓己を見下ろす。 汗ばんだ肌に髪の毛が張り付き、からだ全体がピンク色に染まっている。 妖しい色香が漂う。 思わず唇を舐めた。 拓己の竿を手で握り擦ると眉尻が下がり目に涙が溜まった。 「ああ…やぁ…」 「嫌なの?いいでしょ?」 顎を上げ、押し寄せる快感の波に耐えている。 (…もっと乱れさせたい) 拓己の脚を高く持ち上げ、上から腰を打ち付ける。 ああん、と啼いて拓己は高まりを解放した。 つられるように俺も果てた。 拓己の身体の上のし掛かるように倒れ込み、肩で息をする。 自身をずるりと引き抜いた。 「んっんん、」 まだ感じている。 拓己は俺の腕を掴んで離さない。 ずくん、と中心が再び勃つのを感じた。 「俯せになって」 耳許で囁いた。 のろのろと拓己が体勢を変える。 拓己の腰を引き膝を立て、後ろから挿入した。 「ああ…ん…」 拓己の耳朶を甘噛みする。 「あんっ、いや…」 肩まで赤く染めて背中がしなる。 首筋から肩のラインに唇を滑らせぺろっと舐めた。 拓己が揺れだす。 「ふうっ…ん…ああ、だめ…」 肩に軽く歯を立て、両手で胸の先端を摘まむ。 「あっ、いやあ…ううっ…」 快感に身体を震わせている。 「…お…お願い…」 「…なに?」 「早く…」 「…」 「…う…動いて…よ…」 涙声になっていた。 「うん」 ゆっくりと動き始める。 「はっ、あっ…」 俺の律動に合わせるように拓己の口から息が零れる。 強く、早く動くにつれ拓己の声は大きくなっていった。 「はうん、っっ、もうっ、ああ…」 よほど気持ちがいいのか拓己の身体も揺れていた。 「いいから…ああ、もう…ん、…だめぇ…」 んんっ、と呻いて拓己が吐精した。 拓己の中が俺を搾り取るように蠕動し、俺は拓己の中に放った。

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