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第41話 【R18】

side晴海 突かれ、揺さぶられる。 「あ、あん、んっ…」 直樹の律動に従うように声が出る。 (…声が…) 左手の人差し指を噛んだ。 「ふっ…」 耳朶を舐められると背中かがぞわっとする。 第二間接辺りを噛みしめる。 「声、聞かせてくれないの?」 直樹が耳元で囁いてきて、その色っぽい声にぞくっとしてしまった。 「あん、…だって…男なのに…は…恥ずかしい」 「晴くんの指がケガしちゃうから…」 直樹はそう言って僕の指のかわりに彼の指を二本、口に入れた。 「ふ、はっ…んっ…」 僕を見下ろしながら、直樹の指が口の中をなぜる。 頬の内側、顎の裏側、舌まで撫でられて、口の中がこんなにも気持ちいいなんて知らなかった。 (…もう、気持ちがよすぎて… 「晴くん、気持ちい?」 僕はもう声も出せない位、快感に支配されている。 「…はっ…んん…」 目に涙を溜めて頷く。 「そろそろイきたいよね」 そう言って口から指を抜き、僕の熱を扱きだす。 指についた僕の唾液が、さらに快感を増幅させる。 「はっ…ン…」 (もうダメ) 僕は直樹の手に、白濁を放出した。 「んっ…」 直後、直樹が小さく呻いたあとに硬直し、僕は直樹がイッたのだとわかった。 (ん…シャワー?) いつの間にか、僕は意識を手放していたようだ。 怠くて重い体を引きずって、ベッドからバスルームに向かう。 途中、洗面台の鏡に映る自分の姿にドキリとした。 身体中に赤い花が咲いていたのだ。

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