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第45話 【R18】

side晴海 階段で足を滑らせたあと、心配だと言って直樹は僕と一緒に帰ると言い出した。 僕は放送委員の仕事もあるからと断ったが、終わるまで直樹は待っていた。 「子供じゃないし」 一人で大丈夫と言ったが、やりたくてやってるからいいんだと言い返してくる。 そのくせ道中、ただ帰るのも寂しいと言い、喫茶店に付き合わされた。 「何が辛いの?」 アイスコーヒーのガムシロップをストローで混ぜながら 直樹が聞いてきた。 「ストレートに聞いてくるね」 僕もアイスコーヒーの氷をストローで弄びながら、どう答えようか考えた。 「無い物ねだり…かなぁ」 言葉を濁しながら呟く。 「あるもので、いいんじゃないの?」 は?どういう…? 「オレがいるだろ?」 (……!) 直樹は恥ずかしげもなくそう言った。 流されるように再び直樹の部屋に来てしまった。 直樹の部屋で、…ベッドで……押し倒される。 恥ずかしさからか、目を合わせられない。 頬にキスを落とされ、耳朶を食まれ、首筋を吸われる…。 「あんっ」 (…気持ちいい…) シャツの前ははだけ、下も脱がされている。 だらしなく開いた両足の間には直樹がいた。 雄の目をして僕の体に視線を向けている。 僕はといえば、何かを期待するように昂っている。 (今だけ全てを忘れてもいいんだろうか…) 直樹の首に手を回した。 「はあ…ん」 声が出てしまうほど、快楽に落ちている。 「あ、やだ…」 「やだ、じゃない。いい、だろ。」 ベッドに押し倒される形で突かれ、胸を摘ままれる。 「あ、あぁ…前も触って…」 「これでイッてみてよ?」 「…無理だから…お願い…」 ふふっ、可愛いね、と言いながら直樹は胸の飾りを爪で弾く。 「あんっ」 胸も気持ちイイのだけれど…やっぱり刺激が足りない。 (胸が…女の子みたいに感じてる…でも…) イケなくて視界が涙でぼやける。 「ごめんね。意地悪して」 意地悪したなんて少しも思ってないくせに…。 直樹は嬉しそうに口角を上げている。 竿をゆるゆると上下され快感に眉尻が下がった。 「ん…あっ…」 気持ちイイ。このまま鈴口も攻めて欲しいと思ったとたん、直樹の手が離れていく。 「…?」 「自分でドーゾ」 あとちょっとなのに…。 仕方なく自分の手で竿を扱きながら先端をいじる。 「ん…ふっ」 まだ後ろだけではうまくイケない。 でも、やっとイケる。 自分で竿を扱く僕を見て、直樹は薄く唇を開けた。 そしてぺろり、と上唇を舐めた。 瞳の奥に雄の欲情を見た気がして、背中がぞくっとする。 直樹が激しく腰を打ちつける。 もう、頭の中が真っ白になって、快感で涙を溢しながら僕は熱い白濁を放った。 「んっ」 直樹の動きが止まった。 僕の中に熱い欲望を吐き出した。

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