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第8話【R18】 『直×拓編』

side拓己 自分から凪を誘ったのに凪を見ることが出来ない。 触れられて体がビクッと揺れる。 顔から胸にかけて指でなぞられ、背中がぞわっとする。 「ふっ…あぁん」 薄く目を開けると凪が胸の真ん中に顔を寄せていた。 ちゅっ、とキスされてついた赤い印…。 キスマーク…! 胸が高鳴る。 そのまま肋骨の脇を甘噛みされ、自分が勃ち上がっていくのに驚いた。 「あっ…」 蜜が流れる先端に凪の唇が触れ、ペロッと舐められた。 「…!」 凪が勃ちあがったモノを口に含む。 「やっ!」 視覚的にも刺激が強すぎた。 下から舐めあげられ体が震える。 「気持ちいい?」 「……」 「良いでしょ?」 「……」 上目遣いで凪が問う。 「嫌…?」 「…嫌じゃない…」 ダメ…だめ…気持ちよくて、息が上がって…。 「言って?」 「…いい!いいからもっと…」 …もっとして…。 最後は消えてしまいそうな声になった。 使うことがあるか分からなかったが必要な物はネットで調べて用意しておいた。 凪に伝えるとベッドの下から引っ張りだし興味深そうに手に取る。 「どうして欲しい?」 「…!」 こんな状況で聞かれて、羞恥で顔が熱い。 「…」 「言えないの?」 口角が上がり、どこか楽しそうに見える。 「!…んっ…」 窪みを指で触られ、期待で膝頭が離れていく。 「ここ?…どうして欲しい?」 「…ゆ…指でくちゅくちゅして…」 鼓動がうるさい。 凪はローションを手に取り窪みに塗りつけた。 くぷっ、指が入ってくる。 その違和感は強く、体が強ばる。 指を動かされて不快感に奥歯を噛み締めて耐えた。 「あ…ぁ…」 奥まで指が入ってきて撫でられると…声が漏れる。 「んんっ!」 凪の指が抜き差ししだすと不快感が嘘のように消え、快感ともどかしさに翻弄された。 「…はっあ…んっ…ううん…」 甘い疼きが広がり、全身が痺れていく…指が増やされているのだろう。 急に先端を舐められ目を見開く。 咥えられ、押し寄せる快感に耐えきれない。 「ああん、だめぇ…」 股間に埋もれる凪の頭を離そうと押してみたが力が入らない。 「んあ…ああ…やぁ…」 も…だめぇ…。 髪を引っ張り、最後の抵抗をしたが快感には抗えず、オレは凪の口に果てた。

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