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第11話 【R18】『直×拓編』
side拓己
凪の手が胸の先端に触れる。
「ん…」
反対側の手に太腿から膝頭を撫でられると、はぁっと息があがった。
やり返そうと凪のシャツを捲り、腹筋にキスした。
ぴくっと体が反応したのでここぞと舐めてやったら押し倒され組み敷かれた。
オレを見下ろしながらシャツを脱ぎ捨てていく凪。
睨み付けるように見上げると両手を腹の辺りに置かれ、
「さっきの続き。拓己の胸、見せて」
そう言われるとドキドキが加速して、言う通りに胸の辺りまで服を捲ってしまった。
凪はオレの乳首を舐めたり指で捏ねたりと弄りまわしている。だがその様子を見る事でオレはさらに興奮してしまった。
夢中になって感じでいたらジーンズを足から引き抜かれ、凪ぎのモノが後穴にあてがわれた。
でも…擦りつけるだけ。
「はあ…ん…もう、…」
「なあに?」
もう…我慢出来ない…。
「も、いいから…」
「止めていいの?」
「…ちがうぅ…」
意地悪なことばかり言うから涙が出てきた。
もう、…挿れて欲しい…。
最後の方は涙声だった。
ようやく指が入れられ待っていた快感に背筋がぞくっとする。
指を増やしながらゆるゆると動かされ、自分が昂るのがわかった。
前も後ろも凪の手に弄られて全てをさらけ出したくなった時、急に指を抜かれもっと質量の大きな熱に入り口をこじ開けられた。
「はあ、ん、あん、」
胎を拓く圧力で指先に力が入った。
だめ…頭がもう何も考えられない位に、ただ気持ちがいい…。
意識が曖昧になっていく途中で鋭い快楽が与えられる…。
体が折り畳まれ、凪が打ち付けてくる…。
「ああ…やぁ…」
「嫌なの?いいんでしょ?」
口角が僅にあがったように見えた。
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