121 / 179

第40話 【R18】『直×拓編』

side直樹 「…な…おき…?」 拓己の頬が濡れる。 「拓己…ごめん…キスした…」 「…どうしてあやまるの…?」 指を絡ませ瞳を覗く。 「…いっぱい、して…」 拓己が俺の頭をゆっくりと引き寄せて深く深く口付けた。 仰向けになっている拓己のシャツを開き、内側に手のひらを這わす。 それだけで拓己が息を飲むのがわかった。 拓己…期待…してるんだ。 焦らすように拓己の胸を撫でる。 「…さわって…」 「触ってるよ」 「い…意地悪…」 あぁ、顔を真っ赤にして…可愛い…。 「ゴメン。ここかな?」 尖った胸の先を爪で弾いてみせる。 「…あんっ…もっと…」 伏せ目がちに見られて俺の心臓がドクドクと激しく脈打ちだした。 尖ったそこをぎゅっと摘まんで揉んでみれば拓己の体が仰け反る。 優しくしたいけど…無理かも…。 拓己の首に囓りついた。 「あっ…!」 背中に回された指に力が入ったのはわかったが、止められない。 きつく首筋を吸い、印をつけた。 肩に、鎖骨に、胸に、腹に…。 至る所を赤く染め、俺を刻んだ。 拓己は俺にされるがまま、嬌声をあげている。 俺は下着ごと拓己のズボンを脱がし、自分の衣服も全て脱ぎ去った。 拓己の胸に吸い付き甘噛みすれば拓己の体がびくっと揺れた。 「拓己…イッ…」 「な…なんで…?」 拓己は泣き出しそうな顔をしている。 「相性がいいんだよ、俺達」 笑いかけると拓己が俺から視線を外し、小さな声で 「直樹…ベッドの下に…あるから…使って…」 と言った。 ベッドの下に…封の開いたローションとゴム。 使いかけに嫉妬する自分がいる。 ローションを手に取り窪みに指を挿れゆっくりと動かした。 「んんっ…」 指を挿れただけで…気持ちよさそうな顔…。 二本、三本と指を増やす頃には濡れた音が部屋に響いていた。

ともだちにシェアしよう!