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第48話 『直×拓編』
side拓己
「橋本と…拓己…?一緒にいたんだ…」
凪はオレと直樹の顔を交互に見て、何故か嬉しそうな顔を見せた。
「な~んだ、早く言ってくれれればいいのに!」
オレは直樹と一緒にいる所を見られて戸惑う。
だって…オレ…直樹と…。
「良かったな、拓己。見つかったんだ」
そんなオレの気持ちに気付くことなく、凪は話しかけてくる。
「一体何のこと?」
「…え?弟がみつかったんだろ?」
…弟…?
「拓己、弟に会いたいって言ってただろ?」
…確かに…言った…でも…
「橋本が…そうなんじゃないの?」
…直樹が…?…弟…?
一体どういうこと?
凪の言葉が耳に入ってきても頭で理解が出来ない。
分からない…わからない…ワカラナイ…
オレ、弟と…?
「…ゃ…だ…」
隣を見ればしまった、という風に俺を見る直樹…。
「嫌だ…!」
凪の胸を両手で突き飛ばし、オレは逃げた。
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