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第160話【R18】

「馴染むまでこのままでいるよ」 “ 彼 ”は腰を止めたままじっとして僕の体が落ち着くのを待ってくれた。 「も…いぃ、から…ぁ」 絞るように出した声が掠れて、なんだか自分じゃないような気がしたけれど彼の優しさが嬉しくてすぐに受け入れてあげたかった。 「あ、あぁ…んっ…」 緩やかに開始される律動。 まだ快感になりきらない刺激に身悶えした。 「なか…いいよ…気持ちいい」 褒められて、でも恥ずかしくて…手の甲で顔をかくした。 「見せて、全部」 “ 彼 ”は甘く囁きながら顔を近づけ、僕の手のひらに唇を寄せる。 「あっ」 舐められて思いもかけず声が出て、僕の中のストッパーが一気に緩んだ。 「あっ、あっ…ン!ダメ…」 ビクンと体が震え、急に全身の血液が沸騰するような気がした。 擦られるたびに中が疼き、意識がそこに集中する。 「そんなに締め付けないで…イッてしまうよ」 「お…大き…苦し…ぁあ…」 見下ろす“ 彼 ”の腕をぎゅっと握り訴えると僕の脚を肩にかつぎ目の前に結合部が晒された。 「君が煽ったんだ」 上から突き刺すような動きに目の奥が爆ぜる。 「こ…んな…あぁ…ン」 さっき迄とは違う強烈な快感に意識が飛びそうになった。 こんな気持ちよさ、知らない。 こんなに淫らな気持ちになったこと、ない。

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