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第161話【 R18】

串刺しにされるように上から貫かれ、感じたことの無い刺激が快感になっていく。 「ぁ…苦し…」 せり上がってくるものの、イききれないのが辛い。 自分のモノを擦ろうとしたが腕に力が入らず、達せそうになかった。 「動くよ…」 僕の気持ちが伝わったのか“彼”は僕の体の向きをうつ伏せに変え、腰を高くあげさせた。 「ぁっン…」 後ろ向きに抱かれ、手が僕のモノを擦る。 「ゴメン、一緒にイこう…」 “ 彼”は僕の耳朶を柔らかく噛み抽送を始めた。 さっきより力が抜けたせいか奥をゴリゴリ擦られ余りの気持ちよさに体が震える。 快感を貪るように自ら腰を動かすと“彼”もまた抽送のスピードを上げた。 「い…いいよ…凄く…」 「も…ダメ…ぁあ…」 目の前が白く爆ぜ、僕は白濁を吐き出した。 気持ちいぃ… “彼”の指が僕の髪を梳いている。 「無理させちゃったかな」 気持ち良かったけれど…指一本動かす気になれない。 「ん…大丈夫…」 眠い…。 「俺には…聞いてる?」 「ん…聞いてる…」 まぶたが…重くて…。 「実は子供がいるんだ。でも…」 疲労感半端ないな…。 「…て、名前がはる…「父さん!」…』 ビクッと体が大きく波打ち、危うくカップを倒すところだった。 「な…直樹…」 振り向けば数日ぶりに見る息子の顔がそこにあった。 「こんな所で…てゆーか会社は?」 「午後から休みをもらって…有給消化」 「なんだ」 直樹の顔が緩んだ。 「帰るのか?」 見回すと直樹とテーブルを囲んでいた子達が僕をチラチラと見ていた。 「あぁ、拓己もいたんだね。そちらの二人は友達かい?」 「はい、初めまして。桜井晴海と言います。こっちは弟の凪です」 はるみ? …まさか…。 目の前の少年の顔が、“彼”の顔と重なった。

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