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第166話【R18】

「今、パートナーは?」 後孔に指を入れ、ぐにぐにと動かしながら鳴海さんは僕に問う。 「いな…い…ン」 ベッドの上横向きに寝かされ、片脚は鳴海さんの肩に担がれて後孔を解されている。 「いつから?」 いつから…って… 「離婚して…からずっと…」 ずっと…一人…。 直樹を育てなきゃならなかった。 大切な僕の息子。 直さんとは家族になりきれなくてもう一人の息子、拓巳とは離れて暮らした。 「寂しかったね」 うん…寂しかった…。 心も、体も…どんどん冷えていって、でも気づいたら…寂しさに耐えられなくなりそうで。 直樹の為と思って、僕は気づかない振りをしたんだった。 「あっ…」 ビクンと体が大きく揺れたのは増やされた鳴海さんの指が気持ちいい場所を掠めたから。 「気持ちいいね?」 そう言われて返事をする代わりに頷いた。 人差し指を噛んで過ぎる快感をどうにか逃す。 「あっ…ぁン…っ」 快楽の波に呑まれ涙がぽろっと落ちた。 「もう…いいから…早く」 肩越しに鳴海さんを見上げ、彼を求めた。

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