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第167話【R18】
十分過ぎるほど解してもらった後孔でも、鳴海さんが腰を進めると圧迫感に呻き声が漏れる。
「はっ…ぁあ…」
「苦しい?」
だって、ココは鳴海さんしか知らない。
苦しいに決まってる。
「はぁ…大丈夫だか…ら…」
そうでも言わないと優しすぎる彼のことだから止めてしまうかもしれない。
「ンッ…ぁ…あ…」
彼しか知らない僕の深い所にゆっくりと熱い固まりが捩じ込まれ、律動が開始された。
動きに連動するように僕の口から音が零れ、内側から彼に満たされていく。
この感じ…まだ…覚えてる…。
突き上げられる衝撃も、揺さぶられる快感も、与えて欲しいのは彼だけ。
「もっと…ちょうだい…」
僕の体でイッて…。
「辛くない?」
首を横に降り彼に笑顔を見せた。
辛くなるのは目に見えてるけど、それでも僕は彼に抱かれたかった。
対面で抱かれていると気持ちよくて体が言うことを聞かない。
顎を上げ目を閉じて快感を追いかけてしまう。
「顔…見せて…」
絞り出した声に応えてキスをくれた。
「今日も…可愛いんだね」
子持ちの男に可愛いだなんて、言わないでよ。
分かち合う熱の心地良さに全部忘れてしまいたくなるから。
「拓…」
名前を呼ばれギュッと抱きしめられて…二人でイッた。
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