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地獄の2時間②

「んっやべぇ、三上出して?」 「え?」 俊くんのがぼくの顔にかけられ。 「ゴホッ」 「俊ーさすがに顔射やめてやれよー」 鼻に入った。 苦しい。 「三上大丈夫か?」 「……」 ほだされなんかしない。 「なぁ、三上」 「え?」 「入れていい?」 何をかは聞かなくてもわかる。 「これだけ解れてたら入るから大丈夫!」 「てわけでお尻突き出して」 こいつらの言うことなんか聞きたくなんかないのに。 『ほら、悠ちゃん』 中学の時もそうだった。 みんなから性欲の捌け口にされても逆らえなくて。 結局変われないぼくが嫌だ。 「あ"?なんだよ、その顔!文句あんの?」 「動画ばらまいてもいいんだぜ?」 「三上は賢いしわかるよな?」 「っつ」 「力むなよ」 「仕方ないな」 ローションを馴染ませそこに塗ってくる。 「入ったよ。ほら」 「三上の中に俊のが入ってるよ?」 「んぐっ」 声出したくないから必死で我慢した。 こんな屈辱。 とりあえずみんなゴム持ってたらしく生ではなかった。 そして。 「じゃあ三上"またね"」 そう言って3人は視聴覚室から出ていった。 帰ろう。 早く。

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