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愛~ふたりきり。

 †  屋敷中の誰もが寝静まっている今、静寂が周囲を包む。  寝室で起きているのはウェリーと美しい伯爵の彼二人だけ。  その伯爵の下でウェリーは柔肌を晒していた。 「綺麗なぼくのウェリー」  胸の上で強調しているツンと尖った乳首に一つずつ口づけを落とす。彼に触れられるその度に、華奢な身体はベッドから跳ね上がり、スプリングが軋む。 「ウェリー」  熱を帯びたその声は(しわが)れていて、自分を欲してくれているのがわかる。  ゼフィールが愛おしくてたまらない。  ウェリーは両足を開き、彼の広い背中に腕を回す。 「可愛いぼくのウェリー」  乳首を吸い上げ、あるいは甘噛みして追い込むゼフィールに翻弄され続ける。 「あっ、ああっ……」  艶やかな声は闇夜に広がり、熱を生み出す。 「愛しているよ」 (ぼくだって……)  そう言いたいのに言えないのは、彼の唇がウェリーの身体を蹂躙しているからだ。  両足を広げられ、陰嚢をやわやわと握ってくるからたまらない。

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