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第200話
色んな感情を抱きながら、オレは白石さんを感じていたはずなのに。今はもう、蕩け切った頭で白石さんに甘えることしかできない。
「んぁッ…イイ、気持ち、ぃ」
白石さんの膝の上で腰を揺らして、我慢ができなくなったオレは、自分の手で白石さんの手を取るとソコに触れてもらえるように誘導した。
「いい子、星くん」
それから、オレは知らないあいだに白石さんに服を剥ぎ取られて。そのあとは、勃ち上がったモノを可愛がってもらって。
「…んっ、アっ、あぁッ!!」
素直になったのは、オレの頭より身体の方が先だった。更に言えば、きっと心が何よりも白石さんを求めているから。
白石さんに触れてもらえて悦んでいるオレの身体に手を引かれるようにして、オレの頭も快楽に溺れていく。
「はぁ…ぁ、もっと…」
オレは、白石さんを感じたい。
でも、果てたばかりで脱力した身体は力が入らなくて。オレは白石さんに抱き抱えられながらも、ゆっくりとベッドに包まれた。
「星」
ここから先は。
オレがまだ、知らない世界。
緊張、しないわけないけど。
オレを見つめる白石さんが、優しく笑ってくれたから。
……この人に全部、捧げようって思った。
「腰、上げて」
白石さんの言葉に、オレはゆっくりと腰を上げる。ベッドとオレのあいだにクッションを挟み込まれて、オレの脚は白石さんに大きく広げられてしまった。
「…ッ」
何からナニまで全部丸見えで、あまりの恥ずかしさにオレは顔を両手で覆う。もう、何をどうしたらいいかなんて、オレには分からないから。すべてを白石さんに委ねて、オレはぎゅっと目を瞑った。
「星のココ、すげぇーキレイだ」
普通に生活していたら、晒すことのない部分。好きな相手に、ソコを見せつけるような体勢に耐えられなくて……反射的にきゅっと脚を閉じようとしたけれど、白石さんの身体で押さえつけられてしまった。
「やぁ…もぅ、ムリぃ」
オレは、顔から火が出そうなほどに恥ずかしい。でも、この先を望んだのはオレだから。白石さんを受け入れられるなら、なんだってできるって……そう、思ってはみるものの。
「はぁ…ん、ぅ」
とろみのある液体とともに、ゆっくりと解されていく感覚は馴れなくて。
「ンぁ、なんかっ…こわ、ぃ」
白石さんを受け入れたいと思うのに、その行為自体を許すことは躊躇ってしまうから。変に力が入ってしまうオレからは、小さく本音が洩れていた。
けれど、白石さんはそんなオレにも優しくて。体勢を変え、オレの隣に寄り添い、よしよしって頭を撫でてくれる。
「大丈夫だ、すぐによくなるから安心しろ」
「んっ…白石、さぁ…」
柔らかく重なる唇と、白石さんの言葉にオレが安堵したのも束の間。いつもは煙草を持つ白石さんの指が、オレのナカを撫で回す。
ゆっくりと少しずつ探るような指の動きが、ある一箇所を掠めた瞬間、身体中に電気が流れてオレは思わず声あげた。
「ひぁッ!!んッ、あァ、やっ!」
「……みっけた、星のイイとこ」
自分の意思とは関係なく、浮いた腰。
たぶん、白石さんは最初からこうなることを知っていたから……オレの頭が働くうちに、判断を委ねてくれたんだと思った。
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