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第256話

「……星」 「はぁ…んっ、もっとぉ…あぁッ」 真っ昼間の明るい部屋に、星の蕩けきった声と繋がった場所から濡れた音が響いている。 たっぷりと星のカラダ中にキスを落として、ムリと言っていた星くんは何処へやら。ただひたすらに、俺だけを求めて快楽に溺れていく星。 「んっ…ソレっ、だめぇ…あっ!」 薄くなった白濁を飛ばして、星は本日3回目の絶頂を迎えていた。後ろで俺を受け入れながら、小さなカラダを震わせて肩で息をする星の頭を優しく撫でてやる。 「星、大丈夫か?苦しいなら、もう……」 ……俺、まだイッてないけど。 前回かなりヤりすぎてしまったし、これ以上したら星はまた、1日中眠り姫コース確定だ。星のカラダのことを思って、俺が星から離れようとしたときだった。 「白石さんッ…抜いちゃ、やだ」 力が入らない両腕を必死に伸ばして、覆い被さっている俺にぎゅっと抱き着いてくる星。苦しいクセに、こんなに縋り付いてこられたら……俺、我慢できなくなんだろ。 「星、カラダ、辛くなっても知らねぇーよ?」 「大丈夫ッ、だからぁ…最後まで、くださっ…ぃ、あぁッ」 こんなに可愛く俺を強請ってくれる星は、本当に愛おしい。強請ってほしがれと、星にそう言ったのは俺だった。我慢なんかしなくても、星は俺をこんなにも欲してくれている。 「ひゃぁ!やめぇっ…やらぁ…やっ…ッ」 「嫌じゃねぇー、クセにッ……」 星のイイとこを攻め立てながら腰を打ちつけ、俺を必死で感じようとする星を抱きしめる。 「白石さんっ!オレっ…全部ぅ…ほしぃ…」 「……ん、わかった」 「んぁ…白石さんっ…ッ…あぁッ!!」 俺の名前を呼びながら、ビクンとカラダを震わせて、果てていった星のナカで俺も欲を吐き出した。 そうして。 好き、と小さく呟いた星は目を閉じて。 汚れたカラダをキレイにしてやり、幸せそうに眠る星を再びベッドへと運んでやる。星の隣にステラを置いて、俺は脱力したカラダで夕飯の支度を始めた。 今日の夕飯は、昨日星に噛みつかれながらお願いされたオムライス。星はどうやら卵料理が好きらしい。 ふわふわのオムレツにナイフを入れて、とろっとした卵にケチャップライスが包まれる、そんなたんぽぽオムライスが食べたい。 白石さんが作る料理はどれも美味しいから、だから期待してますねって……そう言ってはいたものの、星はちゃんと夜に目覚めてくれるのだろうか。 そんなこと思いながら、とりあえず下準備だけ済ませると俺は星が眠るベッドに腰掛けた。 寝顔を眺めつつ、煙草を吸おうと反射的にベッドサイドへ手が伸びたが……いつもあるはずの、煙草がない。 俺、禁煙中だった。 吸いたい気持ちを癒してくれる、魔法の唇にキスをして。星が目覚めるまでの間、俺は大人しく、禁煙命令に耐えていた。

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