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第288話
触れてもらっただけで、気持ちいいのに。
白石さんの綺麗な口に、ぱくりと咥えられたオレのモノ。
「ひぁっ、ん、離ッ…はぁっ」
絡められる舌に全てを包まれる感覚、わざと音をたてながら白石さんはオレのモノを咥え込む。枕をぎゅっと握って、イキそうになるのを必死で耐えていたけれど……オレの身体は、素直に感じてしまって。
「もぅ、でちゃぁ…あぁッ!!」
勢いよく吐き出された白濁、それは白石さんの口内で受け止められていた。ごくんと喉を鳴らし、オレの欲を飲み込んだ白石さんは、愛しそうにオレを見つめて微笑んでくれる。
「星、愛してんぞ」
イったのに、ちゃんとイったはずなのに……身体の奥に感じる熱は、消えることがなくて。
「…しらいしさんの、ほしぃ」
小さく欲しいと呟いたオレの頭を、白石さんは優しく撫でてくれたけれど。
「ん、分かった……って、言ってやりたいとこだけど、今日はもうちょい頑張ろうな」
「…ん?」
「全然ヤってねぇーから、ちゃんと解さねぇーと星が辛いだろ」
しっかりと順を追って、次に進まないとオレの身体に負担をかけるからって。優しさいっぱいで包み込んでくれる白石さんは、オレから服をすべて剥ぎ取ってしまった。
「あの……なんか、恥ずかしい」
そして。
オレの恥ずかしい場所は今、白石さんの目の前に突き出すような格好になっている。
「いい眺め、すげぇーエロい」
うつ伏せの状態から、白石さんの手に支えられてお尻が高く浮く。見せつけるように露わになる太腿と秘部のことは、考えたくなかった。
……考えたく、ない、けれど。
「んっ、はぁ…」
腿からお尻をゆっくりと撫でられ、ソコに触れそうで触れない白石さんの指の動きに、どうしても意識が向いてしまう。
「あっ…」
今日の白石さんは、いつにもまして優しく甘いけれど。オレが触れてほしい箇所には、なかなか触れてもらえなくて。
「星……腰、揺れてる」
オレは自分でも気づかないうちに、ゆらゆらと腰を揺らしていたらしい。頭はふわふわするのに、まだほんの少しだけ手放せていない理性が顔を覗かせるから。
「んぁ、だって…こんなの、だ、めぇっ…」
自分の意思とは関係なく、勝手に溢れてくる涙はオレの瞳を潤ませる。淡い刺激に耐えられず、オレは無意識のうちにイヤイヤと首を振っていた。
「星くん、頑張れ」
でも、そんなことはおかまいなしで。
白石さんはオレを励ましつつ、ソコに舌を這わせてせてきたから。久しぶりに感じる快感に、オレの身体はピクンと反応してしまう。
「んぁっ!あぁ、んッ」
力……抜けちゃう。
丁寧に舐め上げられ濡れたソコに、白石さんの指を感じて。
「ふぁっ…んんっ、はぁ…やッ」
苦しくて、でも気持ち良くて。
オレは、枕に顔を埋め、ただ甘い声を漏らすばかり。
「ひぁっ…あァ、んっ…」
「気持ちいいな、星」
白石さんは笑い混じりにそう言いながら、水音を響かせて何度も指でオレのナカを犯していった。
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