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第330話
自分の帯を解いていき、布一枚になった浴衣と帯をソファーの背に引っ掛けて。星のカラダに絡みついている浴衣を脱がし終えると、肩で息をし、意識がぼんやりしている星を抱き寄せる。
「…好き、大好き、雪夜さん」
精一杯俺に抱きつき、好きだと言って。
鎖骨にカプリと噛みついてきた星は、幸せそうに目を細める。俺に噛みついては微笑んでを繰り返し、愛らしい仔猫は俺のカラダで遊び始めた。
「なにしてんの、星くん」
「オレも、雪夜さんに、いっぱい痕付けたいなぁって…ダメ、ですか?」
遠慮がちに噛まれた鎖骨は、そこまで痛みを感じない。小さな痕がついた俺を見て笑っている星の頭を撫でてやり、俺はその甘い唇にキスを落とした。
「ふぁ、んっ…ぁ」
「噛むのも、爪立てんのも、好きにしていーけど」
……俺は、お前と繋がりてぇーの。
力の抜けた星のカラダを支えつつ、蕩けた場所に俺のモノを埋め込んでいく。
「んっ!あぁ…ゆきっ、ぁッ」
「どーせすんなら、ヤってるときに痕付けろ」
星もそのほうが、遠慮なく噛みついてくれるし、俺も痛みを感じる暇がなく、このときを楽しめるから。
苦しそうな表情を見せることなく、すんなりと俺を受け入れてくれた星は、覆い被さっている俺の首筋に躊躇なく噛みついてくる。
「はぁっ…ん、んぅ…」
「……ッ」
漏れる声を抑えるように、噛みつかれた首筋。
星んナカはかなり熱くて、俺を奥まで誘い込んでいく。
「あぁ、アッ…んぁっ !」
「星ッ…すっげぇーイイ」
「オレもっ、気持ちぃ…あっ、もっとぉ…」
耳元で聞こえる可愛らしい鳴き声に、知らぬ間に俺の口元は緩んでいくけれど。俺が動くたびに、星はきゅっと俺を締め付けてくる。勃ち上がる星のモノからは薄くなった精液が流れ落ち、互いのカラダを濡らしていた。
「星、愛してる」
「あっ…はぁ、んっ!オレも、好きぃ…」
星の手が、俺の肩へと伸びて。
縋りつくその手は、俺の肩から背中にいくつもの傷痕を残していく。
「可愛い」
「んんッ!!ふぁ、ソレっ…だ、めぇッ」
ダメだと言って首を振る星の言葉を無視して、俺はゆったりと抜き挿しを繰り返し、星のイイ場所を責めたてた。
「雪夜さんっ、ソコばっか…しちゃっ、あぁっ」
前立腺を擦りあげ奥まで突いてやれば、ふるふると震えた星のモノから少なくなった欲が飛ぶ。
「はァ、ゆきっ、やぁ…アッ」
……やっべぇー、コイツマジで可愛い。
ボロボロに泣きじゃくる仔猫を抱きしめて、俺は更に星を追いつめていく。
「もぅ…で、ないッ!ゆき…や、さぁんっ…ムリぃ!!」
「ムリじゃッ、ねぇーよな……知ってんぞ、お前ナカだけでイケんだろ」
カラダいっぱいで、俺を感じる星が愛おしい。
乱れきったカラダの奥まで、俺は俺自身を詰め込んでいった。そんな俺を受け入れる星は、声にならない悲鳴を上げる。
「ぅ、あ…んッ、ひゃあぁ!!」
「…ッ!」
出すものもなくなり勃ち上がったモノは震えたまま、星のナカはヒクヒクと痙攣を繰り返して。俺もそのナカに、熱い欲を吐き出した。
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