「っ…ん、はぁ…」 呼吸ができないくらい、荒く求められる舌先は、雪夜さんの好きなように遊ばれて交わっていく。 絡めては解かれて、追いかければ捕まって。 離れそうになる唇を何度も縋って繋ぎ止めていくうちに、雪夜さんから与えられる刺激にオレは虜になってしまう。 「星……」 「ぁっ、もっと…」 深まるキスに酔しれ溺れていくオレは、雪夜さんがスルスルとオレの服を脱がしていることにすら気づかなくて。知らぬ間にはだけた制服からは、雪夜さんの手が入り込んで、漏れ出る声は雪夜さんの唇で塞がれ吐息ごと奪われていく。 一秒足りとも離れたくなくて、もっと触れていたくて。伸ばした手は雪夜さんの髪を掴むけれど。すぐに力が抜けてしまい、肩へと落ちてしまった。それでも縋りたくて爪を立てると、雪夜さんは笑ってオレの頭を撫でてくれる。 「ッ……いてぇーよ、バカ」 「ゆきッ…はぁ、やっ」 身体中につけられていく、赤い痕。 一瞬だけチクリと痛む感覚も、這わされる舌の熱さも。感じ過ぎて怖いくらいだけど、身体は悦び涙が溢れてオレの髪を濡らす。 「星、口開けて……」 「んっ、んぅ…ふぁ…ぁっ」 強引に口内を犯していく、雪夜さんの指。 自由な片手が器用にオレの下着を脱がしていき、露わになったオレのモノはふるっと震えて刺激を待ち侘びていた。 でも、雪夜さんはやっぱりソコには触れてくれなくて。その代わり、オレが濡らした指が辿り着いた場所は、雪夜さんを受け入れるための秘部だった。 「ひゃぁっ！あぁッ…ん、だめっ」 いきなり襲ってきた快感に、身体が反射的に仰け反ってしまう。零れ落ちる涙は止まらなくて、オレは黒くてふわふわなラグも濡らしてしまった。 「待っ…て、お願いっ…」 「今更、待てるワケねぇーだろ。早くほしいのはお前だけじゃねぇーんだ。わりぃーけど、今日はもう優しくできねぇーから覚悟して」 ゆっくりと指を動かされ解されていく度に、甘く痺れるような刺激が身体中を駆け巡る。濡れた指に犯されていくソコは、オレが思っていた以上に雪夜さんを欲しがっていたらしく、雪夜さんの指を締め付けては奥へと誘う。 「んっ、やめ…ソコ、でちゃっ…」 「ほら、イケよ……星の可愛い姿、俺にちゃんと見せて」 優しくできないなんて、嘘ばっかだ。 甘過ぎる言葉に、自ら従いたくなってしまうから。快楽に溺れるように、オレはぎゅっと目を閉じる。 オレにはよく分からない、オレの気持ちいい場所。雪夜さんしか知らない、オレのナカの感覚。ゆっくりと動く指先は、確実にオレを壊していくんだ。 「だぁ…め、ぁ、ンンっ」 すべて、雪夜さんに教え込まれた通りに。 泣き方も、乱れ方も、果て方すらも……雪夜さんの思い通りに操られ、そうしてオレは雪夜さんを感じとって。 「も…やぁ、イッちゃ…あぁっ！！」 ダメ押しとばかりに優しく奥を突かれた瞬間、オレは雪夜さんの指を思い切り締め付け後ろだけで果ててしまった。