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第495話
「ぁ、ちょっ…」
「コッチも喰いたい。星の全部、俺によこせ」
甘く艶のある声で囁く雪夜さんが、手を伸ばした先にあるのはオレの勃ち上がったモノ。服の上からじゃなく、下着の中に手を入れて直接触れられたそこは悦びに震えてしまう。
「はぁっ…ん、ゆきっ…」
「あったけぇー、でも結構濡れてんな」
「ァっ、だって…」
「気持ちイイんだろ?もっとよくしてやるから可愛い顔見せて、星」
先走りで蕩けきったオレのモノをくちゅくちゅと弄られ、雪夜さんにそう囁かれて隠していた顔を半分だけ覗かせてみたけれど。
雪夜さんから与えられる強い刺激で達してしまうまでに、そんなに時間はかからなくて。オレは顔を隠す暇もなくなり気持ち良さに泣きながら、雪夜さんの大きな手の中に熱い欲を吐き出したんだ。
蕩けきったオレの身体に、降りそそぐ柔らかなキスの雨が心地いい。中途半端に脱がされたスウェットのズボンと下着は、オレの左足に絡まったままで。ゆっくりと時間をかけて解されたソコは、ヒクヒクと疼き雪夜さんを欲しがっているのに。
「締め付けすげぇーな。星のココ、俺の指咥え込んで離してくんねぇーんだけど?」
「あぁ…ん、ゆきっ…やぁ…」
いくら欲しいと目で訴えても、雪夜さんは意地悪く笑ったまま埋めた指を抜こうとはしてくれなくて。
「俺が欲しいなら離して、星くん」
ニヤリと緩んだいやらしい表情でそんなことを言われても、感じるだけで精一杯のオレは喘ぎ混じりの吐息を漏らすことしかできないから。
「ムリぃっ…ぁ、やっ…ひゃぁッ!!」
キュッと締め付けたままの指を一気に引き抜かれた瞬間、びくんと大きく震えた身体はナカだけの刺激で達してしまった。
オレのお腹の上に吐き出された白濁を軽く舐め上げた雪夜さんは、オレの頬にキスを落として囁いてくる。
「やっべぇー、可愛い過ぎ」
「んぁ…はぁ、もっ…はやくぅ…」
早く、雪夜さんとひとつになりたい。
素肌の雪夜さんに抱き着き、目の前にあった肩に噛みついたオレは、雪夜さんの熱い瞳を見つめて……欲しいと強請るように、雪夜さんの名前を呼ぶ。
「おねがいっ、雪夜ぁ」
「星、ソレ反則」
「んっ、はぁ…ンンッ!!」
重なった唇と同時に、雪夜さんを受け入れたオレの身体は、その気持ちよさと嬉しさで涙を零す。きっと、こんなふうに涙が溢れてしまうのは相手が雪夜さんだからなんだ。
悲しいからじゃない。
辛く苦しいわけじゃないのに、なんだか幸せすぎて。儚い夢でも見てるんじゃないかと錯覚するくらい、雪夜さんとするこの行為は愛で溢れている。
「星、愛してる」
「オレもっ…ぁ、んぁッ」
繋がった場所から、響く音。
抱き合って互いの呼吸を感じながら名を呼んで、愛おしい相手の身体に傷をつけていく。
「ッ…」
「ゆきっ、はぁ…ァ、んっ…やぁ…」
やまない律動に奪われる吐息、そこに混じる甘ったるいオレの声はそのうち名前すら呼べないほどに雪夜さんを感じとる。ギュッと目を閉じたオレの瞼にキスを落とした雪夜さんは、オレを力強く抱きしめてくれた。
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