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第552話
何度も星の咥内を犯し、繋がることで感じ合える幸せとはまた別の愛の表し方に、愛おしさと狂おしさが混ざり合っていく。
「星ッ、もうイクから…離せっ」
……って、頭掴んでんの俺だったわ。
苦しさに耐え続けた星くんの頬には涙の花びらが散り、その頬を撫でてこの行為からも解放してやろうと思った時だった。
「や、らぁ…」
俺が星から手を離しても、星はふるふると首を振り、俺のモノを咥えたまま離してはくれない。せっかく戻ってきた優しさの破片すら、今の星くんには邪魔なだけらしく、確実に俺を追い詰めに掛かる舌の動きは止まることがなくて。
「ったく……離す気ねぇーなら零さず飲めよ、できんだろ」
限界近いってのに、この仔猫は。
このまま出したら、飲ませたくなっちまう……ってか、本音を明かせばそこまで素直に従う星が見たい。
「ぅ…んっ、ん」
小さな呻きとともに、頷いた星。
こんな時、大人の男ならどの選択をするのが正しい答えなんだろうか。そう一瞬過ぎった考えも、今の俺はそんなことをじっくり悩む暇も余裕もなくて。
「ハァッ…く…」
「ふぁっ、ん…ぅ、ンンッ!!」
ごくんと音がし、飲み込まれた白濁は一滴も落ちることなく星の体内に吸収されていく。荒い呼吸を繰り返す星の背中を摩ってやり、俺のワガママに付き合ってくれた愛しい恋人の瞳を覗き込んだ。
「雪夜さん…はぁ、オレっ」
「星、愛してる……苦しかったろ、最後までよく頑張ったな」
いつの間にか肩から落ちていたパーカーを羽織らせ、星を抱えて膝の上に乗せてやると、熱くなったままのカラダで星は俺に思い切り抱きついてきた。
「苦しかった、けど…頭ふわふわで、すごい気持ちかった…から」
その言葉を裏付けるように、星の先走りで溢れたモノが俺の腹を濡らしていく。
「雪夜が欲しいの、だから…もぅ、挿れて…」
「解さねぇーと、お前辛いだろ」
「ううん、このままで…いい、からぁ…早くぅ」
もう我慢の限界をとうに超えているらしい星くんは、俺の耳元でそう囁きモゾモゾと腰を動かしていて。こんなに可愛く強請られて、やっぱり気遣いなんかできない俺は、星の願いを叶えてやることにした。
「星、ゆっくり息吐いて」
「はぁッ、んっ…アぁあッ!!」
昨日もヤることはヤッていたし、今日は星が口でしてくれたおかげで、そこまで痛みはなさそうだが。ぐっと腰を抱き寄せ、キツく締まるソコに挿れた瞬間にイッてしまった星くんのナカは収縮を繰り返し、俺を奥まで誘ってくる。
「んぁ、ゆきっ…ま、って」
震える指先で俺の髪を掴んで、焦点が定まってない瞳からは再び涙が溢れ出す。俺を感じて泣きじゃくる星がどうしようもなく愛しくて、このまま壊してやりたいと思った。
「欲しがるなら最後まで…俺に溺れてろ、星」
「ひゃぁっ、ァ…あぁッ、や、奥…あたってっ」
「バーカ、あててんだよッ」
「やっ、だめぇ…ゆきっ、雪夜ぁ…」
イヤもダメも聞かない。
うわ言のように喘ぐ星の言葉がイイに変わり、その意識がなくなるまで。俺は乱れて善がる星を抱き潰し、精一杯の愛を囁いた。
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