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第569話
すぐにイッてしまったことが恥ずかしいのか、両手で顔を隠してしまう星くん。出した後の蕩けきった表情も見たいところではあるが、今はこっちの方が都合がいいと思った。
まだまだ元気な可愛らしい星のモノにキスをして、俺は一度星から離れダッシュボードを開ける。そこには先日、俺の誕生日プレゼントとして光が置いていった恒例の物が入っていた。
使い切りタイプのローションと、ゴム。
俺がその二つを咥え、星が辛くならないように力の抜けた仔猫を俺の膝の上に乗せてやると、星くんは不思議そうな顔をして俺を見つめてくる。
「可愛いパッケージ……でも、なんでこんな物持ってるんですか?」
「なんでって、そりゃ、今からお前と繋がるため」
「いや、あのっ、そうじゃなくて……」
口篭ってしまった星くんの口に開封前のゴムを咥えさせ、俺は桃のイラストが描かれたローションの封を切る。甘美な香り漂うソレを手に馴染ませながら、ピンク色の糸を引く指を星に見せつけてやると、仔猫は耳まで赤くして羞恥心を露わにする。
「コレ、お前の兄貴からのプレゼント。こんな時じゃねぇーと、使う機会ねぇーからな」
「へ、れも…っ、んんッ!」
頬を染め上げ、星は何か言いたげにしているが。ヒクつくソコに濡れた指を沿わせて撫で回してやれば、待ってましたと言わんばかりにリズムよく収縮し始める。
「んぁ、ン…んー、んっ」
「違和感あるかもしんねぇーけど我慢して、すぐよくなっから……ソレ、そのまま咥えとけよ」
滅多に使うのことのないローションの感覚に慣れないのか、もじもじと細い腰を揺らす星。口に咥えさせたままのゴムは、星くんのそんな仕草に彩を添えてくれる。
乱れた服と蒸気した頬、涙で潤む瞳と唾液で濡れていく避妊具。おまけに此処は車内で、隔離された空間とは言え外には違いないワケで。
……なんつーか、淫乱星くんの出来上がりって感じだ。この姿すっげぇー可愛いな、エロ過ぎだし、なんかもう堪んねぇーわ。
普段は清楚で大人しい男の子だが、行為となれば話は別だ。優しくされるのも好き、意地悪されんのも大好きな俺好みのド淫乱に育ってくれた星くん。
「星が好きなヤラシイ音、いっぱい聞こえてくんな。ココ、もう指二本咥え込んで離してくんねぇーし」
「ンっ…んんー、ッ、んぅー」
ローションの潤滑性も相まって、俺の指をすんなり受け入れた星のナカは温かく、ナカへの刺激といつもよりグチュグチュと響く音をリアルに感じて、星は泣きじゃくって首を左右に振るのが精一杯のようだった。
俺が指を動かす度、ふるふると震え勃ち上がった星のモノからは止まらない蜜が溢れ出して、俺のジャケットを汚していく。
けれど、我慢の限界なのは俺も一緒で。
これ以上、焦らして遊んでやれるほどの余裕なんてものはなく、俺は星くんの口を塞いでいたものを唇で挟んで奪い取った。
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