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第745話
汚してはいけないものだからこそ、無性に汚してしまいたくなるのが制服ってやつなんだが。そんな思考すらどうでもよくなるくらい、今の俺には余裕がない。
ジャケットやカーディガン、ネクタイやブルーのシャツ、チェックのスラックスだって。俺は脱がした服を全て、ベッドの下に無造作に放り投げていく。
普段ならゆっくり脱がして、この状況を楽しむ選択をするんだろうが。服にシワがよってしまったら、最悪クリーニングに出せばいいだけの話だから。
俺も星と同様、もう無理なのだろうと思った。
だってな……半年だぞ、半年。
1週間抱けねぇーだけでも辛いってのに、抜かずに耐えた俺の息子さんは本能のままに暴走しそうで危うい。星の都合なんか関係なく、出来ればこのまま今すぐ突っ込みたくて堪らないと意思表示をしているのは、俺の息子さんだ。
逆にこの状況で、勃つものが勃たなかったら俺は首を吊ると思うけれど。元気過ぎるくらいのソレに意識が向かぬよう、組み敷いた星くんを見つめる。
「雪夜ぁ、さ…」
「んー、どーした?」
そう問い掛けた俺を、見つめ返してくる真っ黒な瞳に射抜かれた俺は、小さなカラダに覆いかぶさり、身包み剥がした白い肌に口付けていく。星のカラダに、赤く染まる痕を次々と残して……やっと触れることのできた肌も、声も、表情も、全てが俺を虜にしてしまうから。
まるで桃色の花びらが散ったように、上から下まで俺のものとかした星の姿に満足感が込み上げてくるのが分かった。
「ゆきっ、ん…いっぱぃ、痕…ついちゃうっ」
「バーカ、つけてんだよ」
お前は俺のものだと、そうカラダに刻み込むため。星の腕と足に付けられた枷、巻かれた時計とアンクレットはその姿に彩りを添えて。先走りで濡れきった星くんの可愛いモノは、ふるふると震えていた。
大したことは何もしていないのに、迫りくる吐精感に歯を食いしばり、潤んだ瞳を腕で隠して顔を背ける仔猫さん。
「やぁ、見なぃ…で」
自分から脱がしてほしいって頼んどいて、それはねぇーだろ星くん。そう思ってもその思いは声にならず、俺は隠された表情を見るために星の腕を掴む。
「隠さねぇーで、全部見せて」
「んっ…ぁ、だめ…」
指を絡めて、ベッドに縫い付けた星くんの手。
それでも、無理矢理すんのは嫌だから。星の耳に唇を寄せ囁いていけば、嫌ではない、羞恥が混じった肯定の言葉が返ってくる。
「だめじゃねぇーって、ほら……お前の、もうすげぇーことになってる」
「だってッ、だってぇ…」
恥ずかしさと気持ち良さで零れ落ちる涙と、息を吸おうとする小さな口。感じてる表情と、それを充分に示している星くんのモノ。
我慢に我慢を重ねたカラダに、これ以上我慢させるのはあまりにも酷だけれど。
「お前は俺だけ感じてろ、好きなだけイかせてやっから。星、俺が好きならさ……お前、ココだけでイってみろよ」
少しだけ怯えた表情でぎゅっと目を瞑った星に、優しくない言葉を掛けた俺は、ドロドロになっている星のモノには一切触れずに、囁きかけていた耳に柔らかく噛みついていた。
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