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第906話

【雪夜side】 ブラックカラーのソファーに、星の白い肌は栄える。ソファーの背に手をつき振り返って、物欲しそうに俺を見つめる星くんはとても愛らしくて淫らだ。 元々は、こんな行為のために購入したソファーじゃないのに。全裸の星くんが俺に背を向け乗っているだけで、今は何故だか特別な物のように感じるのが不思議だった。 ……それにしても、すげぇー絶景だ。 出来ることならこのまま眺めていたいと思うくらいに、星の姿は絵になるものだが。この状態で愛する星くんを放置出来るほど、俺は鬼畜になれそうになくて。 恥ずかしそうに小さく震えている仔猫の尻を撫でた俺は、星を可愛がることだけに専念していく。 「星、我慢……出来るか?」 星の耳を甘噛みしてやり、俺がそう問い掛けたのには理由がある。もう既にいつ果ててもおかしくない様子の星くんだが、どうやら今日の仔猫は独りで先にイキたくはないらしいから。 自ら体力を奪う選択をした仔猫からの返答次第で、俺が手を伸ばす場所が変わってくると思い、俺は確認のために尋ねたのだけれど。 「ん、頑張る…からぁ、早く…欲しい」 とろんと蕩けた瞳を向けて呟いた星くんは、イクことよりも俺とカラダを重ねることを優先したようで。 「できるだけ、お前に負担かけねぇーようにするから……ちゃんと我慢してろよ、星くん」 「うん…ッ、ん…」 赤く染まる唇にキスをして、艶のある黒髪をそっと撫でてやって。何処までも愛しい恋人の望みを叶えてやるために、俺は濡らした指で星のソコに触れていく。 「やっ、ぁ…」 小さく漏れた鳴き声と、ふるっと震える星のモノ。女のように感じた分だけ、受け入れる場所が濡れるのなら楽なのかもしれないが……そうはいかないのが男のカラダで、その場所を慣らさなきゃならない分、感じやすい星くんには正直かなり辛いと思うのに。 それでも我慢しようと必死な星の姿は、俺の悪戯心を煽っていく。 ……これは星が望んだことだから、と。 俺は優しさを偽り、ひくひくと収縮を繰り返す場所に舌を這わせた。 「ひゃぁッ、ん…それ、だめっ」 「……頑張るっつったの、何処の誰だよ?」 慣らさなきゃ出来ねぇーし、星のカラダは傷つけたくねぇーし。思うところは色々とあるけれど、星が乱れていく姿が何よりも可愛くて仕方ねぇーから。 「オレ…だっ、けど…」 「ん、分かってんなら我慢しろ。その代わり……コレやるから、好きに使え」 潤みきった瞳と、僅かに開いたままの唇。 助けを求めるような星くんの表情に促され、上の服を脱ぎ捨てた俺はソレを仔猫に渡してやった。 「雪夜、さ…ん、ッ」 ソファーに額を埋め、両手で俺の服をぎゅっと抱き締める星くん。突き出すように晒した秘部は濡れていて、カラダを支える脚は微かに震えている。 この姿をエロいという以外に、何があるというのだろうか。

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