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第948話
「んッ、ンン…は、ぅ」
相変わらず、俺に向けるエロいコトに関しては恥よりも奉仕したい気持ちが勝つ星は、ゆっくりと俺のモノに舌を這わせている。
星の羞恥心は、どうやら散歩に出かけているようだが……さて、どのタイミングで戻ってこいと促してやるべきか。
「星…ッ、上手だな」
口でするのに夢中になっている星を後ろから眺めつつも、生殺しなのは今もさほど変わらない状態の俺は、空いている両手を持て余す。
目の前で揺れている星くんの腰を掴み、身に付けている下着を剥ぎ取って。その間も頑張っている星は、ふるっと震えながらも行為を止めようとはしなかった。
「んっ…はぁ、んぅ…ッ」
けれど。
我慢できずに星が自分で腰を揺らす度に、俺の胸には星から溢れた蜜がポタポタと垂れていて。
「ココ、俺の咥えただけですげぇー濡れてんだけど……口ですんの、そんなにイイんだ?」
「んぁ、ア…ら、めぇっ」
星くんが好きな言葉で尋ねながら、先走りに塗れているモノをやんわり握ってやると、星は口を離して泣いてしまった。
一瞬で戻ってきた恥の感情に流され、今まで必死に無視しようと努力していた快楽に溺れ始める星くん。そんな姿も愛おしくて、もっと乱れさせて泣かせたい気持ちが強くなるけれど。
「ん…っ、おっきく…しない、で」
……いや、無理だろ。
こんなにエロいカラダを見せつけておいて、欲情すんなって方がどうかしている。物理的に質量が増してしまうと星が苦しいのも分かるが、こればかりは仕方がない。
「なん、でぇ…ん、やぁっ、んァ」
俺のモノに頬を寄せ、奉仕どころじゃなくなっている星から洩れる声が可愛い。
「だから、お前が気持ちイイと俺もイイんだっての……分かったか、星くん」
濡れているモノを扱く手は緩めないまま、物欲しそうに収縮しているソコに俺は舌を這わせてやる。
「ひゃあッ…や、らぁ…んっ」
俺の上で乱れていく星からは力が抜け、腰だけが高く浮いている。俺を受け入れてくれる場所を丁寧に愛撫していると、星はたまらずイヤイヤと首を振った。
「も、はぁッ…ムリぃ」
口内でたっぷり俺を感じた後、今は秘部を俺の舌と指に犯されている星くん。無意識に揺れていく細い腰は、さっきまでとは違う動きでカクカクと震え始めて。
「あた、まっ…おかしく、なる…ぅ、だめっ、コレ…やッ、アあぁっ!!」
前も、後ろも……すっかり快楽堕ちした星のカラダは、素直な反応を俺に魅せてくれる。イッたばかりでビクつくカラダが思うように動かないのか、俺のモノに縋るように手を伸ばして星は口を開いていく。
「ゆきっ、やぁ…もぅ、ほし…ぃ」
「やっと言ったな、最初っからそれでいいんだっての……ったく、意地張りやがって」
なんとも健気な恋人を抱き締め、俺は星をベッドへと縫い付けた。
「だっ、てぇ…オレっ、も…」
「分かってる……気持ち良くしたいし、されたいんだろ」
「うん…だって、大好き…だ、もん」
「俺も、お前が好き」
好きだから、愛しているから。
繋がりたいと心底願える相手をこの手で抱き、何よりも尊いこの時が、とてつもなく幸せだと思える夜だった。
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