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第22話

「出かけにさ……親が大学行っていいよって、僕は就職するつもりやったとに」 なんとか誤魔化そうと出た言葉はそれだった。大学は嘘じゃないし、就職するつもりだったのも嘘ではない。ただ、条件が突き付けられただけ。 「凪……本当か?」 「うん、それでなんか申し訳ないのと色々複雑になってさ」 凪は笑って見せる。 「行けるっちゃろ?良かったやん!凪は気を使いすぎと!甘えたら良か」 修は自分の事のように喜んでくれて、嘘をついた事で胸が痛くなる。 修には言えない。言えるわけがない。だって互いに子供でどうする事も出来ないのだから。 迷惑もかけてしまう事になる。 「俺も頑張らんばね!」 「うん」 修とはきっと高校までだ。それを知ったら修はどう思うだろうか?他の男に抱かれる自分を軽蔑するだろうか?嫌いになるだろうか? 湯船に深くつかりながら直ぐにやって来る恐ろしい未来を考え。どうして良いか分からなくなるのだった。 ◆◆◆ 豊と子供2人におやすみを言って修と凪は部屋へ。 布団が2つ並ぶけれど、凪は修の隣へするりと入る。 修に抱き着くと、抱き締めてくれる。彼に抱き締めて貰うと不安が消えそうな気がした。 いつか、あの男に抱かれる日がくる。その前に修にたくさん愛されたい。離れ離れになっても彼の温もりを覚えていたい。 修に口付けをされ、凪は修の首に両手を回す。 何度も口付けを交わし、舌を互いに絡めあう。それだけで泣きそうになるのを我慢した。 何度かの口付けの後に「早く修に抱かれたい」と言葉にした。 「凪……そげん我慢できんくなる事言うな」 「我慢せんで良かって言うてるやん?」 「俺……凪ば大事にしたか」 「僕だってそうだよ?だからだよ」 凪は首に回した手を背中に移し、そのまま修が来ているシャツを上げた。 「おまっ!!」 驚く修。 「修はガサツそうなくせにこういう時だけ慎重になるけん、きっかけやらんばやろ?」 凪の言葉にそうだと自分でも思う。 「凪に辛い思いとかさせたくない、こういうの初めてやけん、下手やと思う」 「僕だって初めてだよ?初めてを修に貰ってほしい」 凪はゴソゴソを動き着ていた服を脱いだ。 「ちょ!!凪!!」 「好きな人の前で我慢できんとは僕も同じ。修が欲しくてたまらない」 凪の言葉と覚悟に修はこたえないと男じゃないと彼の身体を抱き締めて「兄ちゃん達にバレんごとせんばね」と耳元で言うと凪の身体中に優しく唇を這わせた。 修の舌先が凪を刺激してくる。社長に同じ事された時は恐怖しかなかったのに。不思議だ。 乳首を吸われて思わず声が出そうになるのを我慢する。 自分が興奮しているのを感じる。もちろん修も自分の上で興奮しているのも分かる。 身体を起こした修に下も脱がされて裸にされた。 一緒に風呂に入るから抵抗はないが布団の上で更に今されている行為を考えると顔に熱を感じる。 息が荒くなり、修の愛撫が進むに連れて声を我慢できなくなる。 「しゅう……」 名前を呼ぶと修の舌先が自分のモノを舐めてきた。 あっ!!!と声が出そうになるのを両手で塞ぎ我慢する。 修の口内に自分のモノが入れられ、舌先が竿や先端に絡んでくる。 気持ち……いい。 こんなに気持ち良いのかと思った。 そして、修が喉奥まで凪のモノを咥え頭を動かすと身体中に電流が走る感覚がくる。 今まで感じたことが無い感覚。 そして、後ろの穴に何か入る感触気付く。 修の指だと直ぐに分かった。 モノをしゃぶられ、後ろも刺激され凪はあっという間に修の口内へ射精してしまった。

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