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第130話 真島、会いてえ。
灰谷はとりあえずコンビニまで自転車を飛ばした。
一応店内にも入り、真島の姿を探してみた。
いるわけない……か。
店を出ようと思ったが冷蔵庫からペプシをつかみ、いちごオーレのパックをつかみ、レジに行き、アメリカンドッグ二本とともに購入した。
会計をすませて店を出るとそのまま公園へ向かった。
――昨夜と同じベンチ。
真島の姿はなかった。
いないか……。
いたとしても時間が経ってるしな。
灰谷はベンチに腰を下ろすとスマホを取り出した。
そしてLINEのメッセージを打った。
『オマエ、どこにいる真島。つうか電源入れろ! 』
送信。
しばらく見つめていたが既読はつかない。
電話を掛ける。
おなじみのアナウンスがくり返された。
灰谷はため息をついた。
この付近を走ってみるか?
いや……。
灰谷は目を閉じた。
目を閉じて心で唱えた。
真島。
真島。。
真島。。。
真島、会いてえ。
オレなんだかオマエにすごく会いてえ。
そして、もう一度メッセージを打ち送信した。
『真島、会いてえ』
しばらく待ったが既読はつかない。
「ダメか……」
灰谷はもう一度、電話を掛けた。
トゥルルル……。
かかった!
電源が入ってる。
真島、出ろ。
トゥルルル トゥルルル トゥルルル トゥルルル。
かなり鳴らしたが出ない。
灰谷は電話を切りメッセージを打った。
『真島、電話に出ろ!』
送信。
そしてまた電話をかけた。
トゥルルル トゥルルル トゥルルル トゥルルル。
出ないか。
電話を切り、さらにメッセージを打つ。
『どこだ真島。どこだ』
送信。
電話を掛けずにしばらく待つが既読はつかない。
ふいに灰谷の脳裏によぎるものがあった。
もしかして。多分。
灰谷はもう一度メッセージを送ると立ち上がった。
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