4 / 6

第4話

「なんでそうなるん...?」 『やから、友達やめよう。』 僕の額からは冷や汗。声は震え気味。 『あぁー、面倒くさいな。』 なんやねん...それ。僕がめんどくさい? 『春やって【これ】を望んでたやん』 なにそれなにそれなに?それ...。 「僕はッ!!...健司のこと...」 大好きやって。言いたかった。でも、言葉を飲み込む僕はただの弱虫で。 「もうええわ...。夜になったら来るから一旦帰る。」 「なんで帰るねん、今大切な話しとるやん。」 そんな話聞きたない。今だけ、君の声が届かなければええのに。 「うるっさいねんッ!僕の事なんて放っとけやッ!!...帰る。また夜な。」 「分かった、じゃあ、その時ゆっくり話そう。」 この時ほど、時が止まればいいのにって思ったことはないだろう。

ともだちにシェアしよう!