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第8話

俺はしばらく輝の事を考えてみたけど、結局輝が何を考えてるのかは分からない。 考えていても分からないものは分からないと思って、俺は考えるのを止めた。 俺は輝と話すべきなのか、このまま出てくるまで放かって置くべきなのか悩んだ。 そんな事を考えていると、グ~と腹の虫が空腹を告げる。 ……飯でも作るか そう思って俺は部屋を出た。 そういえば、あいつも何も食べてないよな…… 俺はキッチンに向かうと、冷蔵庫の中身を確認した。 ある物で何とかしようと思ったけど、冷蔵庫の中は殆ど空っぽだ。 やべぇな、最近買い出しとかしてなかったからな。 俺はチラッと時計を見る。 スーパーとかが開くにはまだ早い。 買い出しは後にするとして、とりあえず朝食分だけでもと思ってコンビニに向かった。 コンビニはマンションから歩いて5分くらいの距離にある。 コンビニに着くと、まだ時間も早いことで人も疎らだ。 俺は適当にパンを選ぶ。 そういえば、輝は何が好きなんだ? 今までは俺が適当に作って食べさせてた。 輝は少食ではあるけど、出されたものは文句も言わずに食べてた。 輝の事だから、もしかしたら嫌いなものでも無理して食べてたんじゃないかと思えてくる。 俺は何か輝が好きそうなものを選んだ。 輝が好きそうなものって言っても俺はそれを知らないわけで、輝のイメージから何となく甘いものを選んだ。 目に付いたのはプリン。 プリンと言っても色々種類があって、悩んだ結果これなら間違い無いだろうと思って無難にカスタードプリンをカゴに入れた。 その後も菓子パンやら惣菜パンをカゴに突っ込んで、俺はレジに向かった。

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