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第13話

叶side 朝、コーヒーを飲んでると携帯が鳴った。 ディスプレイを見ると孝太からで、俺は取り敢えず電話に出た。 孝太の話では、白神 輝に会ったらしい。 孝太の見解では神に害になることは今のところないらしい。 ……て言うか、あいつ神の家に行ったのか そう思って俺は時計を見る。 時間はまだ8時過ぎだ。 この時間だと神、寝てたんじゃないか? おまけに昨日は俺と遅くまで飲んでたし。 「孝太お前、神に怒られたんじゃないのか?」 『そうなんすよー!ちゃんと行く前に電話したのに怒るって酷くないスッか!?』 と孝太は電話越しに喚く。 事前に電話…… ってことは、神はもっと早い時間に起こされたってことか。 「お前、よく神の家に上げて貰えたな。」 『合鍵使って入ったんで。』 「……は?お前、神から合鍵貰ったの?」 あの神が人に合鍵を渡すなんて…… 『貰ってないっスよ!俺が勝手に作ったんで!』 と、孝太は悪びれる様子もなく言う。 「……お前さぁ、そのうち神に殺されるぞ。」 そう呆れ気味に言うと、孝太はケラケラと笑った。 『大丈夫っスよ!』 と孝太は自信満々に言う。 その自信は何処からくるのか…… そう思って俺はますます呆れた。 その後しばらく孝太のどうでもいい話を聞かされ、『今度飲みに行くときは、俺も誘ってくださいよ!』と言い、電話が切れた。 切れた携帯を眺めて、俺はため息をついた。 孝太が言うには、輝自身も神に懐いてるみたいだ。 おまけに神も満更じゃない……と。 今度俺も見に行ってみようかな。

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