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第81話

きゅっと摘まれ先端をくりくりされるとまた変な声が出てしまう。 「やっ、あぁっ……や、や、あん……せな……」 「すごいね、羽柴君。おっぱいぷっくりしてきたよ?乳首も大きく固くなって、気持ちいいんだね、……可愛い」 ぐにっと潰されて、下腹部にキュウッと切ない熱が集まるのかわかった。 腰が揺れる。 熱はどんどん蓄積されていく。 「やぁっ……せなっ、あ、触りたい、ん……」 「どこ?」 「ぅ~……」 くっそ~、意地悪だ。 瀬名達が作ってるももにゃんの漫画みたいにヤらしいこと言わせようとしてんだろ……! 絶対に言わないからな! くっと唇を噛んで堪える。 あぁ、でも我慢出来ない……! 「そんなに噛んじゃダメだ」 瀬名の手が唇に触れた。 「だって……お前、いじわる……」 「ごめん。だって羽柴君可愛くて……」 そう言って瀬名が笑う。 ちょっと待ってねと瀬名が俺のベルトを外しスラックスの前を寛げた。 グレーのボクサーパンツの中で窮屈そうに俺自身が布を押し上げる。 「濡れてシミができてる。ヤらしいね。可愛い」 「……っ」 下着の上からキュッとそこを掴まれて腰が跳ねた。 「ね、羽柴君、いい?」 「…へ?……なに」 「セックスしたいんだけど」 「……う、ん」 わかってるよ。 わかってる、けど、俺にはこれ以上どうしたらいいのかわからない。 そもそも、男同士のセックスって、どうすんの? 正直……。 「……こわい」 「うん。痛くしない。うんと優しくするから……。痛かったら俺を殴って」 「瀬名……」 そんな風に優しく言われたら流されてしまう。 って、いやいや、違うだろ! 無条件に俺が下で受け身的な流れは何? 瀬名に触られて喘いじゃってるのは俺だけど、でも別に俺が上だっていいんだよな? 「瀬名、俺がお前を抱きたいって言ったら……?」 少し考えるように瀬名の動きが止まって、またその顔に見惚れてる俺がいた。 「できるのなら、やってみれば?」 「っあ…」 瀬名は意地悪そうな笑みを見せる。 その間にも瀬名の愛撫は止むことなく続けられ、乳首を捏ねられる。 ジンジンと痛いようなむず痒い感覚が性器と直結しているのか、ズン……と質量が増した気がした。 下腹から下にやらしい熱が広がって、性器が重い。 瀬名は意地悪そうな表情を見せるけど指先はすごく優しくて、瀬名だったら身体を任せても大丈夫じゃないかという気さえしてくる。 あ、ダメだ、どうにかされても構わないって思ってる俺がいる。 完全にスラックスを下着ごと脱がされてワイシャツと中に着ていたTシャツは胸まで捲り上げられ、黒い靴下だけを身に付けた俺は、どんな技を使われたのか、くるんとひっくり返されて俯せにさせられた。 きっとマヌケな格好だと思う。 恥ずかしい……! 「とーもにゃん」 「な、に」 ベッドに顔を伏せていたら頭にちょっとした違和感を覚え、耳の辺りを手で探る。 カチューシャのようなものが装着されていた。 ああ、うん。猫耳ですねこれ。 感覚だけで把握した。 鳴けってことか。 この変態め!! 「……にゃん」

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