18 / 22
第18話
プールサイドを清掃していると、誠と善久が来て手伝ってくれた。
「懐かしいな。高校時代、オレとヨシとヒロで掃除したコトあったよな」
「そうですね。確か誠先輩が恋人と喧嘩したのでその愚痴を聞くついでに清掃したと記憶しています」
「ヨシ、んなコトまだ覚えてたのかよ」
善久と誠の何気ない会話。
正明はそれで先程あった出来事を深く考えずに済んだ。
「よしっ、こんなモンかな。あとは日曜に業者入るから大丈夫だろ。ヨシ、手伝ってくれてありがとな」
「いえ、私も楽しかったです」
「マサアキ、ヨシが用あるって言ってたぞ。早く着替えて来いよ」
「あ…はい…」
誠に促され、正明は慌てて更衣室に向かった。
スーツに着替えると、誠と別れ善久と共に善久の車に載る。
「拓哉と競争したそうですね。先輩から聞きました」
「あ…はい、拓哉くんから頼まれて50m泳ぎました。拓哉くんにもう少しで先着されるところでした」
正明が話をしていると、善久の手が助手席にいた正明の大股を撫でる。
「あ…あの…」
「大丈夫です、これ以上はしませんから」
穏やかな声で言う善久。
正明はその動きがだんだんもどかしいと感じてしまった。
「正明くん、今日はとりあえず君のスーツと下着を洗ってから外食しようと思っているのですが…」
「え…あ…でもいつも外食するとヨシさんにご馳走になってしまってるので、ヨシさんのお宅で僕がご飯を作ってもいいですか?簡単なものでよければ作れますので」
正明は善久に提案する。
「そうですか。君は先輩より料理上手だと先輩から伺った事があります。先輩、よく自慢していました。それでは今日は正明くんの手料理をいただきましょう」
「ありがとうございます」
両親の死後、正明は晃明を手伝いながら料理を覚えた。
晃明が教師になってからは2人分の弁当を作ったりしていて、それなりに得意だったりする。
善久にスーパーに寄ってもらい食材を買ってもらうと、正明は善久の家で食事を作った。
善久もそれなりに自炊しているということで冷凍保存していたご飯を解凍し、野菜炒めと味噌汁を作る正明。
その間に善久が正明の汚れた下着とスーツを洗ってくれて、スーツはクリーニングに出してきてくれた。
持ってきていたグレーのスウェットに着替えた正明は、同じく黒のスウェット姿になった善久と夕食をとった。
「美味しいですね。先輩が話していた通り、君は料理上手なんですね」
「ありがとうございます…」
静かに流れる時間。
食事が終わると、善久が風呂の準備をするというので正明は使った食器を洗うことにした。
(良かった、ヨシさんに喜んでもらえて…)
食器の洗剤を洗い流していると、背後からいきなり善久が抱きついてきた。
「よ…ヨシさん…?」
背中越しに感じる善久の温もりに、正明はドキドキしてしまう。
「ようやく誰も何も気にせずに済みます…」
「ひぁ……っ…!!」
耳の外側を舐められ、正明は声を上げていた。
「入浴する前に一度、君を抱きたいです」
「そんな…っ…ぁんっ…!!」
善久は上着をまくり上げ、乳首を摘んでくる。
少し乱暴に弄られると、正明はバランスを崩しそうになった。
「大丈夫ですか?ちゃんと立っていないと危ないですよ…」
「あう…っ…んんっ…!!」
善久は乳首への刺激をやめない。
そればかりか、下のスウェットを下着ごと下ろし、正明の秘部に触れた。
「はぁ……っ…ダメです…っ…」
「抱きたいと言ったじゃないですか、正明くん」
「ひゃぁ…っ…!!」
善久の指が秘部をくすぐり、ゆっくりと出入りする。
「昼間ローターが入っていたからでしょうか、すんなり私の指を受け入れてくれましたね…」
「あぅ…っ…やだ…ぁ…っ!!」
指を増やされ、弱い部分を執拗に弄られると、正明は触れられてもいないのに射精しそうになった。
「あんっ…でるっ…出ちゃう…っ…」
もう少しでというところで善久は指を引き抜き、正明の身体を反転させる。
「君のいやらしい顔、見せて下さい…」
「え…あ…あぁ…っ!!」
善久は正明の身体を軽々と持ち上げると、既に堅くそそり勃っているモノで一気に正明の中に侵入した。
「は…ぁ…っ…ヨシさ…んっ…」
少しの痛みはあるものの、それよりも体内でドクドクと熱く脈打つ善久に正明は興奮する。
善久から離れないように正明がその広い背中に腕を回すと、善久は下から何度も突き上げるように腰を動かした。
「…っ…この前よりも良いですよ、正明くん…」
メガネを外している善久の表情が快感で歪む。
(あぁ…っ…ヨシさんも気持ちいいんだ…っ…)
そんな善久の姿に、正明は胸が熱くなり、ますます興奮していた。
「ヨシさ…ん…っ…」
情熱的なキスを交わしながら、ふたりは同時に果てていた。
その後もふたりは浴室でも求め合い、濃密な時間を過ごした。
ともだちにシェアしよう!