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第3話
「やっぱり、遅くなちゃったね。」
「迎えがもうすぐ来るから平気だ。」
「うん。僕が夜に桜見たいって我儘を言ってごめんね。」
「お前の我儘ならいつでも聞いてやる。」
桜夜は高校の入学式の日に運命の番い若野悠陽(わかのはるひ)と出会ったのだ。
悠陽を見た瞬間に惹かれまだ名前も知らないのにその場で口付けをして俺のだから近寄るなと周りに分からせた。
「お前は俺の運命の番だ。此奴には手を出すな!」
高校生活で悠陽の発情期が来ても周りは名家の城山の運命の番に手を出す者は1人もいなかった。
高校を卒業してから悠陽は大学の入学式までに夜に桜が見たいとお願いをして公園に花見に来ていた。
この時ある事件が多数起こっていた。
Ω狩りだ。
悠陽の発情期が近いからと桜夜はダメだと初めは言っていたのだが悠陽にお願いされ続けてついに折れてしまった。
ーあの時、夜に桜を見に行かなければ・・・・・。ー
桜夜は何度も何度も後悔をした。
あの日、夜に桜を見に行かなければ悠陽はΩ狩りに合わなくて済んだんだ。
ーαの俺が側にいるから大丈夫と思ったのがいけなかったんだ。ー
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