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第8話
向日葵は母親の隣にベッドを置かれて嬉しそうに笑っていたが眠くなったのか母親の方を向いたまま眠ってしまった。
移動途中で桜夜は須賀にお礼を言うと須賀は笑いながら言った。
『お礼は言わないで下さい。こちらも向日葵君が泣かずに注射や苦手な薬を飲んでくれたんです。助かりました。』
須賀は桜夜が病院に泊まると判断をしソファをベッドにする様に看護師に指示していた。
ー医師にしては気が効く先生だ。ー
桜夜は悠陽の手を握りながら小さな息子が気持ちよさそうに母親の隣で眠る姿を見ていた。
ー悠陽、俺達の子は強いよ。怖い思いをしたのに笑ってる。お前に似たんだろうか?ー
眠る悠陽の唇にキスをすると桜夜も用意されたソファベッドへ潜り込み目を閉じた。
昼間の出来事で寝付けないのではと桜夜は心配だったが隣に悠陽と向日葵の匂いを感じて安心したのか直ぐに寝てしまったのだ。
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