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第5話⚠️
「まぁそんな事だろうと思ってたからええけど」
颯は何でもないふうに服を脱ぎ始めると、僕達が重なり合うベッドに入ってきた。
ベッドが悲しそうに軋む音を響かす。
「俺も混ぜて」
「ええよー」
「え?颯?」
「ん?いや、俺もゆづの家泊まろーって思って」
全く説明になっていない。
よく分からないまま、颯は僕の前に来ると突然僕の顎を掴んだ。
「ゆづが後ろ使ってるからこっち貸して?」
「ンッ…ぅ」
颯の匂いが鼻いっぱいに広がり、口には颯の雄を感じた。
体が途端にぐずぐずし出した。
αを求めている。αが欲しい。
必死で腰を揺らし、しつこいほどに颯の精液を舐めとった。
「んっあっあっ…」
「上手やね、高橋」
颯の男らしい指が、汗で張り付いた僕の前髪を梳くように払い除けた。
「あっ…んああっ…」
「気持ちええよ、高橋くん…」
もう言葉は出せない。理性はほとんど残っていない、そんな僕の揺れる腰骨を撫でながらゆづが言った。
「最後やから」
「最高の最後やな」
意識が飛ぶ最後に2人が何かを囁いていた。
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