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 夜彦の愛撫が止まる。熱い息がかかった。指先で竿を支え、舌を這わせるとゆっくりと固いものが真澄の内に沈んでいく。 「んっ、あっ」 「苦しいですか」 「……問題ないよ」  心配は無用だと普段と変わらない調子で言ったものの、夜彦は一旦指を抜くとさっきよりも濡れた感触が強まった。丹念に解されていくのを感じながら、真澄も口を使った愛撫に精を出す。 「もういいよ」  真澄は身体を反転させ、夜彦の方を向く。夜彦の腰の間を跨ぎ、真澄は膝を立てた。着流しを落とすと、見上げていた夜彦が唾を呑んだ。  汗に濡れた妖艶な白い肌。朱に染まった乳頭。薄っすらと上気した顔に微笑みを浮かべ、真澄は夜彦を見下ろした。興奮しているのか、僅かに開いた唇からは浅い息遣いが繰り返されていた。  掌で唾液で濡れた竿を支え、見せつけるように腰を落としていく。 「あっ」  梁の組まれた天井を見上げ、真澄は声を上げる。縁を広げ進む塊が後孔を浸食していく。中を満たす熱の強大さに、真澄は深く息を吐いた。緩慢な動きで上下に腰を揺する。熱に浮かされた手が腰を掴んだ。 「んっ……」  快楽に身を委ねようと、夢中で腰を揺すった。何度も突き上げられ、真澄の隆起した竿が揺 れる。迫りくる快楽の頂点に真澄は耐えきれず前に触れた。 「あ、ああっ――」  弾けるように吐き出された白濁は夜彦の腹に散った。 「っ――先生」  息付く暇もなく、真澄の背が布団につく。夜彦が抉るように腰を打つ。激しさに目の前が点滅した。何度も先生、と譫言(うわごと)のような声。覆い被さる夜彦の汗が肌に落ち、真澄の汗と交わるように幾つもの粒となり流れ落ちていった。 「雨みたいだ」  浅い息づかいと嬌声の合間に真澄は呟く。聞こえていなかったであろう夜彦は、貪るように腰を突き動かしている。  この男の熱を感じるのもこれで最後だろう。真澄は男を見つめた。初めて抱かれた時のあどけなさ、ぎこちない動き。それが今や微塵も感じられない。眼の前の男の成長が微笑ましくもあり、寂しくもあった。  夜彦の動きが止まる。低い呻きと共に、中での脈動を感じた。真澄も引きずられるように熱を吐き出す。  しばらくは互いの息遣いと心拍を肌で感じあった。

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