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このままがいい
さっきまでの静かでゆったりとした行為とは正反対の激しさに、和希の喉はもう途切れ途切れにしか声を出せなかった。
これまで押さえ込んでいた壮史の欲情をそのままぶつけられているようだった。
生理的な涙なのだろうか、和希の目から悲しくもないのに涙が溢れる。
和希の脚を折り畳むようにして壮史が和希に被さる。
流れる涙を舌で拭き取り、和希の唇に噛み付くようなキスをしてきた。
「和希…イってい?」
腰を動かしながらのキスを終わらせると壮史は荒い息を吐きながら和希の耳元で言った。
和希は声も出せず何度も頷いた。
より一層激しくぶつけられる腰が壮史の限界を教えてくれているようで、
和希は堪えることも忘れ、仰け反りながら喘いだ。
和希の意思とは関係なく、身体の奥の深い場所が壮史を欲しがるように締め付け蠢いた。
「はっ…出るっ」
壮史の甘く切羽詰まったような声がし、
ほぼ同時に和希の奥に熱い液体が出ているのを感じた。
それを強く感じながら、和希も細く掠れた声をあげながら果てた。
壮史が萎え、自然に出ていくまで、
2人は重なったまま何度も唇をくっつけるだけのキスを繰り返していた…
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