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梅干しのヤキモチ

原田が開店準備に慌ただしく店内を動く中、厨房に面したカウンターに和希は座っていた。 厨房の中では涼二もまた忙しなく手を動かしながら和希との会話を楽しんでいた。 「あのイケメンくん、元気?」 涼二に聞かれ、和希はびくりと身体を揺らした。 なぜか、涼二にはバレている気がしていた。 和希が壮史を思っていることも、 壮史とそういう行為をしていることも。 「…元気ですよ」 必死で作った笑顔を張り付かせ和希は答える。 この店の雰囲気が気にいった和希は一度壮史と訪れていた。 その時涼二と壮史も顔を合わせ挨拶をしている。 壮史は店からの帰り、絶対1人では行くなよと珍しく不機嫌なのを隠さずに言ってたっけ。 どうぞと涼二に出された飲み物を対して気にもせずお礼をいってから口にする。 喉が乾いていたのもあって、一気に飲み切ってしまうと、すぐに同じ物が出された。 また一気に半分ほど飲んでしまうと脳がゆらりと揺れた気がした。 そこで和希の意識は落ちた…

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