目が覚めると壮史の腕の中にいた。 カーテンから漏れる光はまだ弱く、時計を見るとまだ起き出すには早い時間だった。 後ろから抱きしめて寝ている壮史に背中を擦り寄せるようにして寄り添い、壮史の体温にまた目を閉じた。 と、和希の臀部にごりっとかたい物があたる。 かあっと一気に全身が赤くなったような気がした。 そうっと腰を壮史から離すが、またすぐに抱き寄せられ、熱い物を当てられる。 ごりごりと押しつけられているうちに、和希のモノも競うかのように勃ち上ってきた。 二度寝を諦め、幾分目覚めきっていない頭を覚ますためシャワーを浴びようと壮史の腕から抜け出る。 が、起き上がった身体はまたベッドに戻され後ろからぎゅっと強く抱きしめられた。 「ごめん、起こした？」 「和希が起きるちょっと前に起きてた」 じゃあ、わざとアレを押しつけてきてたのか。 和希はまた赤くなってあわあわと慌てる。 「和希、俺が触っても怖くないか？」 「え？」 思わず身体を起こして壮史を振り返る。 「昨日あんなことがあっただろ？怖くなってないか？」 あぁ、だから昨日… 昨夜お風呂に一緒に入った2人。 壮史はいつもより素っ気なく感じるほど、和希の髪や身体をただ洗い、ただ流して、ただ温め、そして軽いキスを1つだけしてから寝たのだ。 和希の気持ちを何より優先してくれていたのだ。 和希は愛おしさが溢れ洩れ出てしまうのではないかと思った。 それでもかまわないとも思った…