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梅干しのヤキモチ
「他の男はわからない、けど、壮史なら怖くない。何されても怖くもないし嫌でもない」
壮史の目が見開かれ、目の奥が揺れるのがわかった。
「俺は…壮史以外とは誰ともしない、したくない」
和希は一気にそう言うと、またさっきと同じ体制に戻り、自分から壮史の腕を巻きつけ、背中を壮史の胸に密着させた。
答えは…いらない。
本当は同じ気持ちを返して欲しいと思うけど、壮史はまたきっと抱いてくれる。
それだけでいいんだ。
和希の項に柔らかい感触が押し付けられる。
ぢゅっと強く吸い付かれ、和希は身体を捩った。
「壮史、見えるとこにキスマークつけるなって」
そう言う間にも項回りのあちこちに強く吸い付かれている。
肩に舌が這っていると思うとがちりと噛み付かれた。
「痛いって」
「キスマークじゃなくて噛み痕にする?」
「なんでそんな痕残したがんの?いっつも痕つけるよな」
壮史は半身を起こすと和希の唇にキスを落とす。
「和希は俺のものだって、他のヤツにも和希にも解らせるため」
どくんと心臓が鳴った音が聞こえたような気がした。
壮史の目は欲情を表していて、それを見た和希もまた下半身に熱が集まっていくのを感じた。
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