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素直なあまのじゃく

頭が割れるような頭痛で目が覚めた。 昨日そんなに飲んだっけ… 取り敢えずシャワーを浴びようとベッドから降りるとかくんと脚の力が抜けて座り込んだ。 「え……」 そこへ寝室のドアが開き、壮史が顔を覗かせる。 やっぱりという顔をした壮史は和希の側にきて腰を降ろすと、和希を横抱きに抱き上げた。 慌てて首に腕を回ししがみつく。 壮史は…この上なくご機嫌に見えた。 何? 昨日何があった? 脱衣場で降ろされ、洗ってやろうかとニヤつく壮史を追い出すと和希は全裸になり風呂に入った。 頭から熱いシャワーを浴びながら、記憶の糸を手繰り寄せる。 壮史としたことは…身体でわかる。 でも脚腰が立たなくなるまでやったのか… 壮史のを舐めて口に出された、のはうっすら覚えてるが、それ以降の記憶はほぼなかった。 何かやらかしてしまったのか。 まさか好きだとか愛してるだとか、そんなことを口にしてしまってはいないか。 行為を思い出して赤くなったり、 自分の行動を思い返せず青くなったりしながら、 和希は長い間シャワーに打たれていた。 しばらく酒は控えよう… 少々逆上せ気味になった和希は、身体を拭きながらそれだけは心に決めたのだった。

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