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誕生日のユウウツ
怒っている壮史を見るのは今日だけで二回目だ。
何か怒らせることを言っただろうか…
和希は強引に座らされたソファで小さくなっていた。
寝室に行っていた壮史が怒った表情のまま戻ってくる。
と、和希にラッピングされた箱を投げて寄こした。
「あ…ありがとう……」
開けても?と目で問かけると、うんと頷かれる。
包装紙とリボンを丁寧に外し、開けてみると。
中に入っていたのは、指輪だった。
あのな。
壮史は深く息を吐き言った。
「鈍い疎いにも程があるだろ!
昔言ったよな?
俺が抱きたいのは和希だけだって!
まさか忘れてんのか?」
ううんううんと必死で首を振る。
「なんでそれでわからない!?
なんとも思ってないやつと一緒に暮らすか?普通!
同情で男とセックスするか!?
全身触って舐めたりできると思うのか!?
なんでわかんねぇんだよ!
お前が!
好きだからに決まってんだろ!!」
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